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〔日本の偉人〕

〔あ〕で始まる日本の偉人

新井白石

(あらい はくせき)



 新井白石は、江戸時代中期の旗本であり政治家・学者である。無役の旗本であったが、六代将軍・徳川家宣の幕政を実質的に主導し、正徳の治と呼ばれる政治改革を行い一時代を築いた。


 白石は、無役の旗本であったが、六代将軍・徳川家宣の侍講として御側御用人・間部詮房とともに幕政を実質的に主導した。家宣の死後も幼君の七代将軍・徳川家継を間部とともに守り立てた。

 しかし、政権の中枢から外された譜代大名との不協和音が起こり、家継が夭折して、八代将軍に徳川吉宗の時代になると、失脚し引退する。



 引退後は、著述活動に励んだ。彼は、朱子学・歴史学・地理学・言語学・文学などと多岐に亘る学問に優れ、詩人でもあり多くの漢詩を残している。

 また、多くの著書も残しているが、著書『古史通或問』の中で、古代史上最大の謎である邪馬台国の位置を大和国と主張し、邪馬台国の所在地を初めて本格的に論じたものとして知られる。


偉人のプロフィール

〔新井白石〕のプロフィール。

〔新井白石〕

新井白石の写真 
(出典:wikipedia)

プロフィール
通称 新井 白石(あらい はくせき)
本名 新井 白石(あらい はくせき)
伝蔵(幼名)→君美
白石は号で、諱は君美(きみよし、有職読みで きんみ)。

別名

仮名:与五郎
受領名:勘解由
号:白石、紫陽、天爵堂、忽斎、在中、済美
渾名:火の子、鬼

称号 〔官位〕:従五位下 筑後守、贈正四位

時代 江戸時代中期
生誕

明暦3年2月10日[1](1657年3月24日)

死没

享保10年5月19日(1725年6月29日)(満68歳没)
戒名:慈清院殿釈浄覚大居士
墓所:
 ・報恩寺(東京都台東区)
 ・高徳寺(東京都中野区)

国籍 日本国
言語 日本語
居住地
学歴
職業 武士・旗本・政治家・学者

〔主君〕:
 土屋利直→堀田正俊→
 堀田正仲→徳川家宣→
 徳川家継

分野 学問は朱子学、歴史学、地理学、言語学、文学と多岐に亘る。
所属 〔藩〕:久留里藩士・古河藩士・甲府藩士

業績 無役の旗本であったが、六代将軍・徳川家宣の幕政を実質的に主導し、正徳の治と呼ばれる一時代を築く。

作品 『藩翰譜』
『読史余論』
『古史通』
『西洋紀聞』
『采覧異言』
『南島志』
『折たく柴の記』
『先哲像伝』
『古史通惑問』
『蝦夷志』
『本朝軍器考』
『新井白石日記』
『東雅』
『日本漢詩人選集5 新井白石』
『日本思想大系35 新井白石』

名言 〔新井白石の名言〕

・男児はただ事に耐えることを習ろうべき也。

・今は小さな不名誉であっても、大きくなるに従ってその傷は大きくなる。大望を抱くなら、目先の功利に走るな。

・世の中の事、なに事にもあれ、見聞かむほどの事、ただにはうち過ぐべからず。よくよく其の事の由を詳(つまびらか)にすべき事也。

・神とは人なり。

・調べ高ければ、聴くもの稀なり。

・人に言われたことをそのまま受け取っていてはいけない。その言葉の真意、出所をしっかり押さえなくてはならない。

・難しい専門用語で話をしたところで、相手にはほとんど伝わらない。話は相手に伝わって、はじめて意味を成す。自分の言いたいことを言うのではなく、相手に伝えることを第一に考えるべきだ。

・不名誉は樹木の切り口のように、時はこれを消さず、かえってそれを大きくする。

・鬼を信ずる者は、目にも見へず耳にもきこへざるものを恐れる。

・古より仏に阿る人々、大悪あるの人にあらざれば、必ず陰悪有るの人なり。

・才あるものは徳あらず 徳あるものは才あらず 真材誠に得がたし。

・相手に話が伝わらないというのは、相手のレベルが低いのではなく、自分の話すレベルが低いと心得るべきである。

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