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〔日本の偉人〕

〔い〕で始まる日本の偉人

泉鏡花

(いずみ きょうか)



 泉鏡花は、明治後期から昭和初期にかけて活躍した日本の小説家である。尾崎紅葉に師事し、『夜行巡査』『外科室』で評価を得るようになり、『高野聖』で人気作家として世に知られる。

 江戸文芸の雰囲気が残る怪奇趣味と特有のロマンティシズムで知られ、近代における幻想文学の先駆者とされる。代表作に『照葉狂言』『婦系図』『歌行燈』などがある。



偉人のプロフィール

〔泉鏡花〕のプロフィール。

〔泉鏡花〕

泉鏡花の写真 
(出典:wikipedia)

プロフィール
通称 泉 鏡花(いずみ きょうか)
本名 泉 鏡太郎(きょうたろう)
別名

受賞歴
時代 明治時代後期~昭和時代初期
生誕

〔生誕〕1873年11月4日
〔生誕地〕石川県金沢市下新町

死没 〔死没〕1939年9月7日(65歳没)
〔死没地〕東京府東京市麹町区下六番町
〔墓地〕雑司ヶ谷霊園
国籍 日本国
言語 日本語
居住地
学歴 〔最終学歴〕北陸英和学校中退
職業 〔職業〕小説家 〔活動期間〕1893年~1939年
分野 〔ジャンル〕
 ・小説
 ・俳句
 ・戯曲

〔文学活動〕
 ・ロマン主義
 ・幻想文学
 ・観念小説
所属
業績
作品 〔デビュー作〕
 『冠弥左衛門』

〔代表作〕
 『夜行巡査』
 『外科室』
 『照葉狂言』
 『高野聖』
 『婦系図』
 『歌行燈』
名言 〔泉鏡花の名言〕

・実に嬰児の目を見るときばかりは、人間はみな清く美しい星の化身とうなずかれる。

・すると、さも嬉しそうに莞爾(にっこり)してその時だけは初々しゅう年紀(とし)も七ツ八ツ若やぐばかり、処女(きむすめ)の羞(はじ)を含んで下を向いた。

・一寸々々(ちょいちょい)と櫛を入れて、「まあ、女がこんなお転婆をいたしまして、川へ落(おっ)こちたらどうしましょう。川下へ流れて出ましたら、村里の者が何といって見ましょうね。」「白桃の花だと思います。」と沸(ふ)と心付いて何の気もなしにいうと、顔が合うた。

・手をあげて黒髪をおさえながら脇の下を手拭でぐいと拭き、あとを両手で絞りながら立った姿、唯これ雪のようなのをかかる霊水で清めた、こういう女の汗は薄紅(うすくれない)になって流れよう。

・要するにお化けは私の感情の具現化だ。

・予は目撃せり。日本軍の中には赤十字の義務を完うして、敵より感謝状を送られたる国賊あり。しかれどもまた敵愾心のために清国(てきこく)の病婦を捉えて、犯し辱めたる愛国の車夫あり。

・自分の職務上病傷兵を救護するには、敵だの、味方だの、日本だの、清国だのといふ、左様な名称も区別もないです。唯病傷兵のあるばかりで、その他には何にもないです。

・私が言った唯一言(人のおもちゃになるな。)と言ったを、命がけで守っている。……可愛い娘に会ったのが一生の思い出だ。

・その時の二人が状(さま)、あたかも二人の身辺には、天なく、地なく、社会なく、全く人なきがごとくなりし。

・完全なる愛は『無我』のまたの名なり。

・凡(およそ)世の中に、我が児の事を饒舌(しゃべ)る奴を聞くほど、退屈なものはない。

・およそ世の中に、家のために、女の子を親勝手に縁付けるほど惨(むご)たらしい事はない。

・一草一木の裡、或は鬼神力宿り、或は観音力宿る。

・人間よくなるも悪くなるも一寸の間だ。

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