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〔日本の偉人〕

〔か〕で始まる日本の偉人

鴨長明

(かものちょうめい)



 鴨長明は、平安時代末期から鎌倉時代にかけての日本の歌人であり随筆家である。京都で賀茂御祖神社の神事を統率する禰宜(ねぎ)の家に生まれた。

 和歌と琵琶を学び、歌人として活躍した。歌林苑の会衆として賀茂重保撰の『月詣和歌集』に入撰したり、『千載和歌集』にも入集している。以降、石清水宮若宮社歌合、正治後度百首などに出詠している。



 建暦2年(1212年)に出した『方丈記』は、和漢混淆文による文芸の祖、日本の三大随筆の一つとなった。他に『無名抄』『発心集』『鴨長明集』『千載和歌集』などにも作品が残っている。


偉人のプロフィール

〔鴨長明〕のプロフィール。

〔鴨長明〕

鴨長明の肖像・写真 
(出典:wikipedia)

プロフィール
通称 鴨 長明(かも の ちょうめい)
本名 鴨 長明(かも の ちょうめい)
別名

〔俗名〕かものながあきら。
〔出家後〕蓮胤(れんいん)を名乗ったが、一般には俗名を音読みした鴨長明として知られる。

称号 〔位階〕従五位下
〔法名〕蓮胤。南大夫、菊大夫
時代 平安時代末期から鎌倉時代
生誕

〔生誕〕久寿2年(1155年)
〔生誕地〕京都
・賀茂御祖神社(下鴨神社)の神事を統率する禰宜の鴨長継の次男。

死没 〔死没〕建保4年閏6月10日(1216年7月26日)
〔死没地〕
国籍 日本国
言語 日本語
出身地
居住地
学歴
職業 日本の歌人・随筆家
分野 和歌
所属 ・和歌を俊恵の門下として、琵琶を楽所預の中原有安に学ぶ。
業績 ・歌人として活躍。歌林苑の会衆として賀茂重保撰の『月詣和歌集』に入撰。
・『千載和歌集』にもよみ人しらずとして入集。

・以降、次のごときさまざまな歌合などに出詠、建仁元年(1201年)8月和歌所寄人に任命された。
 ・石清水宮若宮社歌合
 ・正治後度百首
 ・新宮撰歌合
 ・和歌所撰歌合
 ・三体和歌
 ・俊成卿九十賀宴
 ・元久詩歌合

・やがて、長明は出家し、東山、大原、更に日野(現・京都市伏見区醍醐)にて閑居生活を行った。

作品 〔随筆〕
・『方丈記(ほうじょうき)』は、鴨長明による鎌倉時代の和漢混淆文による文芸の祖、随筆の名作。日本中世文学の代表的な随筆とされ、約100年後の『徒然草』、『枕草子』とあわせ「日本三大随筆」と呼ばれる。

〔歌論書〕
・『無名抄』

〔逸話〕
・『発心集』(1216年以前成立)

〔歌集〕
・『鴨長明集』(養和元年(1181年))

 鴨長明の和歌は、『千載和歌集』(1首)、新古今和歌集(10首)、他の勅撰和歌集に15首が入集している。

受賞歴
名言 〔鴨長明の名言〕



サイト
その他 ・鴨長明の随筆『方丈記』の「方丈」とは、晩年暮らした庵の名称である。日野には庵跡とされる地名や方丈石なるものがある。また下鴨神社摂社の河合神社には、方丈の庵が復元されている。

・岐阜県恵那市旧岩村町には、鴨長明が当地で没したとの伝承があり、岩村駅近くの「伝鴨長明塚」がある。

河合神社内にある長明の方丈 
河合神社内にある長明の方丈
(出典:ウイキペディア)
伝鴨長明塚 
伝鴨長明塚
(出典:私の旅日記~お気に入り写真館~)