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〔本庶佑〕

 

 2018年のノーベル医学・生理学賞の受賞者に、京都大学特別教授の本庶佑(ほんじょたすく)さんが選ばれました。アメリカのジェームズ・アリソン博士との共同受賞です。

 日本人がノーベル賞を受賞するのは、アメリカ国籍を取得した人を含めて26人目となります。また、医学・生理学賞としては、2016年の大隅良典さんに続いて5人目となります。

 本庶さんのノーベル医学・生理学賞の受賞理由は、免疫の働きを抑えるブレーキ役となる物質を発見し、一般のがんに対して人間自身が本来持っている、免疫作用が働くようにする新たな治療薬の開発などに貢献したことです。


 本庶さんは、京都大学医学部を卒業後にアメリカに渡り、カーネギー研究所や国立衛生研究所で免疫学の研究をしました。その後、大阪大学医学部教授を経て、京都大学の教授となり、医学部長などを務め、現在は京都大学高等研究院の特別教授として副院長を務めています。


あ行か行さ行た行な行
は行ま行や行ら行わ行
 
はひふへほ
 
〔ほ〕で始まる日本の偉人

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本庶佑
 
〔本庶佑:珠玉の名言〕
 

 基礎的研究が新しいがん免疫療法として臨床に応用され、この治療法によって重い病気から回復して「元気になった、あなたのおかげだ」と言われる時があると。自分の研究に意味があったと実感し何よりも嬉しく思っております。

 

 本庶さんは、人体の免疫をつかさどる細胞中に存在する「PD-1」という新たな物質を発見しました。

 一般に免疫細胞は、外部から侵入する異物やがんを攻撃して消滅させる作業をもっていますが、一方で免疫作用が強くなりすぎると、異物やがんばかりでなく、人体自身をも攻撃してしまうことがあるために、必要なら攻撃作用を一時的に停止するブレーキ役が必要です。


 実は、免疫細胞内に存在する「PD-1」という物質は、このブレーキ役を果たす物質で、一種のスイッチです。このPD-1スイッチが押されると、免疫作用が効かなくなってしまいます。

 本庶さんは、がんがこのPD-1ブレーキを押して免疫作用を停止することで、免疫に妨害されることなく増殖してしまうことを発見したのです。

 ここで逆転の発想です。がんがPD-1スイッチを押すことができないように、PD-1スイッチに蓋をかぶせてしまえばいいと考えました。がんはPD-1スイッチを押せなくなり、免疫作用ががんに対して正常に作用することで、がんは消滅する筈だと考えました。

 そして、本庶さんは、そのような医薬「オプジーボ」の開発に成功したのです。がんの免疫療法が新しい医療法として確立されました。

 このオプジーボはがんに対しては特効的に効果がありますが、副作用などはまだ完全に解明されてはいません。また、現状では非常に高価な医薬という難点もあり、コストダウンも今後の課題として残ります。

 ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞理由として、選考にあたったスウェーデンのカロリンスカ研究所は、会見の中で次のように述べています。

 「これまでがん治療の手段には、外科手術や放射線治療、そして、抗がん剤があった。しかし、本庶氏とアリソン氏は、がんそのものを対象とするのではなく、わたしたちの体に備わった免疫細胞を利用して特定の腫瘍だけでなく、あらゆるタイプの腫瘍の治療に応用できる新しい治療法を開発した。がんとの戦いに新しい道を切り開いた画期的な発見だ」



偉人のプロフィール

〔本庶佑〕のプロフィール。

〔本庶佑〕

本庶佑の肖像・写真 
(出典:ウイキペディア)
プロフィール
通称

〔通称〕
・本庶 佑(ほんじょ たすく)

本名

〔本名〕
・本庶 佑(ほんじょ たすく)

別名

称号

〔栄典〕
・文化功労者
・文化勲章
・日本学士院会員
・京都大学名誉教授

・米国Fogerty Scholar-in-residence at NIH
・米国科学アカデミー外国人会員
・ドイツ国立科学アカデミー・レオポルディーナ外国人会員

時代

〔時代〕
・昭和時代~平成時代

生誕

〔生誕〕1942年(昭和17年)1月27日
〔生誕地〕京都府京都市

死没

国籍 日本国
言語 日本語
居住地

学歴

〔学歴〕
・京都大学医学部進学課程修了
・京都大学医学部専門課程卒業
・京都大学大学院医学研究科修了
・医学博士(京都大学・1975年)

職業

〔職業〕
・日本の医師
・医学者(医化学・分子免疫学)

分野

〔研究分野〕
・医学
・がん免疫治療薬

所属

〔研究機関〕
・京都大学
・東京大学
・大阪大学
・静岡県立大学

〔歴任〕
・京都大学名誉教授
・高等研究院特別教授
・公益財団法人先端医療振興財団理事長
・ふじのくに地域医療支援センター理事長
・静岡県公立大学法人顧問

・京都大学医学部副手
・東京大学医学部助手
・大阪大学医学部教授
・京都大学医学部教授
・京都大学大学院医学研究科教授
・京都大学大学院医学研究科研究科長
・京都大学医学部学部長
・内閣府総合科学技術会議議員
・静岡県公立大学法人理事長

業績

〔業績〕
・免疫細胞の中に「PD-1」という物質が存在し、この物質は人体の免疫作用の暴走を抑制する、一種のブレーキ役を果たすスイッチ物質であることを突き止めた。

 がんは、このスイッチ物質PD-1を作用させることで、免疫が効かないようにして、増殖することを解明した。

 本庶は、がんがPD-1スイッチを押せなくなる医薬「オプジーボ」の開発に成功して、がんに対する新しい免疫療法を確立した。

作品

〔著書〕
 『遺伝子が語る生命像』
 『いのちとは何か?幸福・ゲノム・病』

受賞歴

〔学術賞〕
・日本生化学会奨励賞
・野口英世記念医学賞(第25回)
・朝日賞免疫遺伝学への貢献
・大阪科学賞
・木原賞
・ベルツ賞
・武田医学賞
・ベーリング北里賞
・上原賞
・恩賜賞
・日本学士院賞
・ロベルト・コッホ賞
・唐奨
・ウィリアム・コーリー賞
・京都賞基礎科学部門
・慶應医学賞
・トムソン・ロイター引用栄誉賞
・復旦-中植科学賞
・ウォーレン・アルパート財団賞
・ノーベル生理学・医学賞
(受賞理由:新しいがん治療の方法を発見したこと)

名言

〔本庶佑の名言〕

・受賞は大変名誉なことだと喜んでおります。長いこと苦労してきました共同研究者、学生諸君、支えてくれた家族、言い尽くせない多くの人に感謝しております。

・基礎的研究が新しいがん免疫療法として臨床に応用され、この治療法によって重い病気から回復して「元気になった、あなたのおかげだ」と言われる時があると。自分の研究に意味があったと実感し何よりも嬉しく思っております。

・自分は幸運な人間だ。

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