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〔日本の偉人〕

〔な〕で始まる日本の偉人

中曽根康弘

(なかそね やすひろ)



 中曽根康弘は、群馬県高崎市生まれ、東京帝国大学(現・東京大学)出身の日本の大政治家である。

 長い期間にわたり、衆議院議員、科学技術庁長官、運輸大臣、防衛庁長官、通商産業大臣、行政管理庁長官、内閣総理大臣、自由民主党総務会長、自由民主党幹事長、自由民主党総裁などの要職を歴任した。

 特に3期にわたり内閣総理大臣として君臨し、世界に知られる政治家として活躍した。



 冷戦時代、日米防衛協力体勢の議論に関する記者会見で、中曽根は「日本列島を敵性外国航空機の侵入を許さないように周辺に高い壁を持った船のようにする」と答えたが、通訳により「不沈空母:unsinkable aircraft carrier」と意訳されたことがあった。

 中曽根は、極めて積極的に、日本への原子力発電導入を推進した。その評価は〔9.11大震災・大津波・原子力発電所事故〕で揺れているが、それが善であったか悪であったか、未来の歴史しか証明することはできない。


偉人のプロフィール

〔中曽根康弘〕のプロフィール。

〔中曽根康弘〕

中曽根康弘の肖像・写真 
(出典:ウイキペディア)
プロフィール
通称 〔通称〕
・中曽根 康弘(なかそね やすひろ)

本名 〔本名〕
・中曽根 康弘(なかそね やすひろ)

別名 〔綽名〕 ・政界の風見鶏
・薮枯らし
・緋縅の鎧を着けた若武者
・青年将校
・中曽根大勲位
・大勲位閣下
・ヤストラダムス
・対米関係上の愛称は「ヤス」
(ロン・ヤスとして、ロナルド・レーガンと並べて呼称される)

称号 〔栄典〕
・従六位
・大勲位菊花大綬章
・衆議院名誉議員有資格者
・法学士(東京帝国大学・1941年)
・フランス共和国ルイ・パスツール大学名誉博士
・中華人民共和国上海交通大学名誉教授
・群馬県名誉県民
・正論大賞特別賞
・国会議員在職50年表彰

・レジオンドヌール勲章(グラントフィシエ)(フランス)
・功績勲章大十字章(ドイツ共和国)

・名誉博士(ルイ・パスツール大学)
・名誉博士(高麗大学校)
・名誉博士(タンマサート大学、政治学)

時代 〔時代〕
・大正時代~平成時代

生誕 〔生誕〕1918年(大正7年)5月27日
〔生誕地〕群馬県高崎市

死没
国籍 日本国
言語 日本語
居住地
学歴 〔学歴〕
・東京帝国大学法学部政治学科卒業

職業 〔職業〕
・日本の官僚
・日本の政治家

〔内閣〕
・第1次中曽根内閣
・第2次中曽根内閣
・第2次中曽根第1次改造内閣
・第2次中曽根第2次改造内閣
・第3次中曽根内閣

〔歴任役職〕
・内務省官僚
・拓殖大学総長・理事長

・衆議院議員連続20回当選
・衆議院議員(20期)
・科学技術庁長官(第7・25代)
・運輸大臣(第38代)
・防衛庁長官(第25代)
・通商産業大臣(第34・35代)
・行政管理庁長官(第45代)
・内閣総理大臣(第71・72・73代)
・自由民主党総務会長
・自由民主党幹事長
・自由民主党総裁(第11代)

〔現職〕
・公益財団法人「世界平和研究所」会長
・拓殖大学第12代総長・理事長・名誉総長
・東アジア共同体評議会会長
・新憲法制定議員同盟会長

分野 〔ジャンル〕
・日本の政治

所属 〔所属政党〕
・民主党
・国民民主党
・改進党
・日本民主党
・自由民主党
・無所属
・自由民主党(現在)

業績 〔業績〕
・東京帝国大学法学部政治学科卒業後、内務省に入省、戦時中に海軍主計士官に転じるが、終戦後には内務省に戻る。

・内務省退官後、衆議院議員に当選し、徐々に頭角を現し、いわゆる中曽根派を形成して、運輸大臣、防衛庁長官、通商産業大臣、行政管理庁長官などの閣僚経験を経て、内閣総理大臣を3期務める。

・国内的な大きな実績としては、国鉄をはじめ、電電公社、専売公社、日本航空の民営化を達成したことがあげられる。

・対外的には、アメリカのロナルド・レーガン大統領との間で「ロン・ヤス」と呼びあえる信頼関係を構築して日米安全保障体制の強化に努めた。

・原子力発電の提唱、積極的推進を行い日本の電力事情を石油だけに依存しないで原子力を利用できるように改善した。しかし、原子力発電は、後に東日本大震災において地震・津波に弱いことが分かり功罪半々かも知れない。

・現在、昭和時代の歴代総理大臣の中で最後の存命者となっている。そして、現行憲法下で首相就任を果たした人物としては最高齢である。2018年(平成30年)5月27日には満100歳を迎えた。

作品 〔著書〕
 『青年の理想』
 『日本の主張』
 『南極』
 『日本のフロンティア』
 『新しい保守の論理』
 『心のふれあう都市-21世紀への提言-』
 『政治と人生-中曽根康弘回顧録』
 『天地有情-五十年の戦後政治を語る』
 『二十一世紀日本の国家戦略』
 『自省録-歴史法廷の被告として』
 『日本の総理学』
 『保守の遺言』
 『わたしがリーダーシップについて語るなら』
 『中曽根康弘が語る戦後日本外交』

受賞歴
名言 〔中曽根康弘の名言〕

・戦前の勲章の復活などは、いまの憲法にふさわしくない。第一、いまどき勲章をもらったって、いつ、どんな服につけるのかね。(戦後、生存者叙勲の復活が閣議決定された直後)

〔荼毘に付す戦友を想い(俳句)〕

・友を焼く 鉄板を担ぐ 夏の浜
・夏の海 敬礼の列の 足に来ぬ

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