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〔日本の偉人〕

〔き〕で始まる日本の偉人

菊池寛

(きくち かん)



 菊池寛は、香川県香川郡高松出身の小説家であり劇作家、ジャーナリストである。文藝春秋社を創設した実業家として知られる。芥川賞、直木賞の設立者でもある。

 一時法律家を目指して明治大学法学部に入学ご中退、徴兵逃れのために早稲田大学政治経済学部に籍を置くが、大学図書館でもっぱら井原西鶴を読んだ。早稲田を中退して第一高等学校第一部乙類入学、そこで芥川龍之介らに出会う。卒業寸前に事件に巻き込まれ退学する。その後、京都帝国大を卒業し、小説家となる。



 1923年に私費で創刊した雑誌『文藝春秋』が大成功し、日本文藝家協会を設立した。

 大映初代社長や報知新聞客員を務め、文化学院文学部長に就任した。しかし、太平洋戦争中、文芸銃後運動を発案、翼賛運動に加担したため、戦後は公職追放にあい失意のうちに没した。


偉人のプロフィール

〔菊池寛〕のプロフィール。

〔菊池寛〕

菊池寛の写真 
(出典:wikipedia)

プロフィール
通称 菊池 寛(きくち かん)
本名 菊池 寛(きくち ひろし)
別名

受賞歴
時代
生誕 〔生誕〕1888年12月26日(明治21年)
〔生誕地〕香川県高松市
死没 〔死没〕1948年3月6日(昭和23年)(59歳没)
〔死没地〕東京都豊島区雑司が谷
〔墓所〕多磨霊園
国籍 日本国
言語 日本語
居住地
学歴 〔学歴〕
・京都帝国大学英文科
・学士(文学)
職業 〔職業〕小説家、劇作家、実業家、ジャーナリスト
分野 〔ジャンル〕小説、戯曲
所属 〔文学活動〕新現実主義
業績 ・文藝春秋社を創設。(2017年現在は株式会社文藝春秋)
作品 〔代表作〕
 『父帰る』
 『忠直卿行状記』
 『恩讐の彼方に』
 『真珠夫人』

〔その他(大衆小説・戯曲)〕
 『屋上の狂人』
 『無名作家の日記』
 『忠直卿行状記』
 『蘭学事始』
 『藤十郎の恋』
 『菊池千本槍シドニー特別攻撃隊』
 『西住戦車長伝』
 『無憂華夫人』
 『貞操問答』
 『三人兄弟』
 『葬式に行かぬ訳』
 『下足番』
 『形』
 『入れ札』
 『慈悲心鳥』
 『第二の接吻』
 『火華』
 『袈裟の良人』

〔その他(少女小説)〕
 『心の王冠』
 『珠を争う』
 『輝ける道』
名言 〔菊池寛の名言〕

・人生は一局の将棋なり、指し直す能わず。

・人間は生きている間に、充分仕事もし、充分生活もたのしんで置けば、安心して死なれるのではないかと思う。

・不幸のほとんどは、金でかたづけられる。

・約束は必ず守りたい。人間が約束を守らなくなると社会生活はできなくなるからだ。

・人生のどんな隅にも、どんなつまらなそうな境遇にも、やっぱり望みはあるのだ。

・来世に希望をつなぐ信仰などよりも、現世をよく生きたということが、安心の種になるのではないかと思う。

・とにかく勝つ人は強い人である、多く勝つ人は結局上手な人、強い人といわなければならないだろう。しかし、一局一局の勝負となると、強い人必ず勝つとはいえない。定牌を覚えたばかりの素人に負けるかも知れない。

・最善の技術には、努力次第で誰でも達し得る。それ以上の勝敗は、その人の性格、心術、覚悟、度胸に依ることが多いだろう。

・少数の天才や才人だけが創作の権利を壟断した文芸の貴族政治は、過去のものだ。

・二十五歳未満の者、小説を書くべからず。

・人への親切、世話は、慰みとしてしたい。義務としては、したくない。

サイト
その他  日本文学振興会が主催する、文芸・映画など様々な文化分野において業績をあげた個人や団体を表彰する賞として菊池寛賞がある。正賞として時計、副賞として100万円が授与される。