〔鈴木章の名言〕
・僕の怠慢。あのころは大学で特許を取ることなんてなかった。
・特許を取るなんて、がめついヤツと言われた時代だった。それに、自分のお金でなく、国のお金で研究していたのだから。特許を取らずにオープンにしたおかげで、これだけ広く使ってもらえるようになったのだとも思う。
・資源の乏しい日本はサイエンスやテクノロジーのバックグラウンドがないと(前に)進まない。(科学技術が)興味ある分野であることを知ってほしい。
・有機合成化学はまだまだ研究することがあるんだということを頭に入れて、将来につながる研究に励んでくださることを深く期待しています。
・どうしてそんなに有機合成に関心があるかとも質問されるが、私は今でも有機合成の研究はパーフェクトな状態に達していないと考えている。
・私は大学のランク付けはあまり正しいことだとは思わない。なぜなら独創的な仕事は大学によって決まることではないと考えるからだ。
・科学や技術を阻害するような要因を政治家が作るのは絶対にだめで、日本の首を絞めることになる。
・研究上の幸運を生かすには、真摯な気持ちで、新しいものを見つけようと努力しなければならない。
・「特許は一切取っていない」特許を一切取っていないから使うのはまったく自由、とにかく広く使われて役にたっているのが嬉しい。
・チャンスは皆に平等にある。
・失敗にショックを受けて研究する意欲をなくさないためにも、研究は失敗して当たり前と考えておくことが大事です。
・失敗に強い学生は陽性で、あんまり悲観的に考えない。
・重箱の隅をほじくるようなことはするな。小さくても何も入っていない重箱を埋めるような人真似ではない独創的な仕事をせよ。
・若い人たちは大学で知識を高めると同時に自分がやりたいことを自分で決めないといけない。
・東京や大阪では雑多な制約がある中で勉強や研究に集中しなければならず難しい面もある。むしろ北大の環境は非常に恵まれている。
・財政が苦しいからといって、科学や教育の予算を大幅に縮減するとしたら、それは国の将来を危うくします。
・人材のレベルに生まれつき差がないということは、日本の若い人が努力をしないで怠けていたら、必ず追い抜かれるということです。僕は日本人としてそんな姿は見たくありません。だから「気を抜くな、頑張れ」と言いたいのです。
・企業が自前で人材を育てるといっても、それではどうしても自社のスケールを超えられないという問題に突き当たります。
・かつての教え子から「いまの仕事は自分のやりたい研究ではないんです」と愚痴を聞かされることも少なくありません。しかし、それは甘えです。
・長期にわたって安定した制度を構築することができればいいのですが、その道が見つかるまでは、微修正を繰り返すのもひとつのやり方です。
・決めたことだからといって猪突猛進するよりも、悪いところがあれば進路を変える柔軟さを持つ方がいいのです。
・面白いと思うことがあったら、報酬はあまり関係がありません。仕事のしがいがあると判断したら、外国だろうと、どんどん出ていくべきです。若い人にはそのことを伝えたいと思います。
・日本の国土には見るべきほどの資源が存在しません。このことは明治時代からまったく変わらない前提条件です。となると、科学技術を駆使して、他の国ではできそうにないような付加価値の高い製品をつくり、世界中の人々の買っていただく。それ以外に日本が生き延びていく道はありません。したがって、日本は今後も科学や教育に力を注がなければなりません。財政が苦しいからといって、科学や教育の予算を大幅に縮減するとしたら、それは国の将来を危うくします。
・理科系をめざす日本の若者が減っているのがたいへんなげかわしい。資源が何もない国は、人と、その人の努力で得た知識しかない。これから何歳まで生きるかわからないが、若い人に役立つ仕事をしたい。
・研究は1番でないといけない。“2位ではどうか”などというのは愚問。このようなことを言う人は科学や技術を全く知らない人だ。
(2009年11月以降の民主党政権による事業仕分けで、内閣府特命担当大臣蓮舫のいわゆる「2位じゃダメなんですか発言」に対して)
〔鈴木章の信条〕
・研究費のために信念を曲げない。
・仕事を成功させるため、真剣に研究に対処し、結果を把握し、一生懸命続ける。そうしないと、幸運に恵まれない。
〔ノーベル賞受賞時の発言〕
・アンビリーバボーだね。
(自宅玄関前に詰めかけた報道陣への第一声)
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