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〔日本の偉人〕

鈴木章 (すずき あきら)

 

 鈴木章は、北海道鵡川村出身の日本の化学者である。北海道大学理学部化学科卒業、北海道大学大学院理学研究科化学専攻博士課程修了し、「ヒドロフェナンスレン誘導体の合成」の研究で理学博士を取得している。

 1979年、芳香族化合物の合成法として重要な〔鈴木・宮浦カップリング〕を発表した。

 これは、金属パラジウム触媒の作用で、炭素を効率よく結合させる画期的合成法であり、2010年にノーベル化学賞を受賞している。


 鈴木が確立したクロスカップリングの技術は、さまざまな物質を作って、その働きの解明実験に欠かせないものであり、新薬や新材料の開発を下支えする有力は武器となっている。

 鈴木は、このカップリング技術の特許を取得していない。それによりカップリング技術が広く普及することとなり、この技術を応用した製品が多数実用化されている。


あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
たちつてと
なにぬねの
はひふへほ
まみむめも
やゆよ
らりるれろ
わをん
 
〔す〕で始まる日本の偉人

杉原千畝 杉田玄白
杉文 鈴木貫太郎
鈴木章 鈴木大拙
鈴木梅太郎 菅原道真
 
〔鈴木章:珠玉の名言〕
 

・研究上の幸運を生かすには、真摯な気持ちで、新しいものを見つけようと努力しなければならない。

・財政が苦しいからといって、科学や教育の予算を大幅に縮減するとしたら、それは国の将来を危うくします。

・研究は1番でないといけない。“2位ではどうか”などというのは愚問。このようなことを言う人は科学や技術を全く知らない人だ。

 

 この技術は次のような場面の開発で広く活用され、有機合成化学や材料科学などの発展に多大な影響を与えた。

 ・ARB(アンジオテンシンII 受容体拮抗薬)というタイプの高血圧剤
 ・抗がん剤・エイズ特効薬などの医薬品
 ・殺菌剤などの農薬
 ・テレビ・携帯電話・パソコン画面の液晶の製造
 ・有機ELディスプレイなど有機導電性材料の開発・製造


偉人のプロフィール

〔鈴木章〕のプロフィール。

〔鈴木章〕

鈴木章の肖像・写真 
(出典:ウイキペディア)
プロフィール
通称 〔通称〕
・鈴木 章(すずき あきら)

本名 〔本名〕
・鈴木 章(すずき あきら)

別名
称号 〔称号〕
・文化功労者
・文化勲章

・北海道大学名誉教授
・日本学士院会員
・理学博士

・むかわ町特別名誉町民

時代 〔時代〕
・昭和時代初期~平成時代

生誕 〔生誕〕1930年9月12日
〔生誕地〕北海道勇払郡鵡川村

死没
国籍 日本国
言語 日本語
居住地 〔居住〕
・北海道江別市

学歴 〔学歴〕
・北海道大学大学院理学研究科

職業 〔職業〕
・化学者
・大学教授

分野 〔研究分野〕
・化学

所属 〔研究機関〕
・北海道大学(名誉教授)
・パデュー大学(招聘教授)
・岡山理科大学
・倉敷芸術科学大学
・イギリスウェールズ大学(招聘教授)
・台湾中央科学院(招聘教授)
・国立台湾大学(招聘教授)
・イギリス化学会特別会員

業績 〔業績〕
・鈴木カップリング
(パラジウムを触媒とする、芳香族化合物の炭素同士を効率よく繋げる画期的な合成法)

・理学博士号「ヒドロフェナンスレン誘導体の合成」

作品 〔著作〕
 『世界を変えた化学反応 鈴木章とノーベル賞』(鈴木章監修)
 『Organoboranes in Organic Syntheses』

受賞歴 〔受賞歴〕
・日本学士院賞
(パラジウム触媒を活用する新有機合成反応の研究)

・ノーベル化学賞

 「鈴木・宮浦カップリング」:芳香族化合物の合成法の確立。

名言 〔鈴木章の名言〕

・僕の怠慢。あのころは大学で特許を取ることなんてなかった。

・特許を取るなんて、がめついヤツと言われた時代だった。それに、自分のお金でなく、国のお金で研究していたのだから。特許を取らずにオープンにしたおかげで、これだけ広く使ってもらえるようになったのだとも思う。

・資源の乏しい日本はサイエンスやテクノロジーのバックグラウンドがないと(前に)進まない。(科学技術が)興味ある分野であることを知ってほしい。

・有機合成化学はまだまだ研究することがあるんだということを頭に入れて、将来につながる研究に励んでくださることを深く期待しています。

・どうしてそんなに有機合成に関心があるかとも質問されるが、私は今でも有機合成の研究はパーフェクトな状態に達していないと考えている。

・私は大学のランク付けはあまり正しいことだとは思わない。なぜなら独創的な仕事は大学によって決まることではないと考えるからだ。

・科学や技術を阻害するような要因を政治家が作るのは絶対にだめで、日本の首を絞めることになる。

・研究上の幸運を生かすには、真摯な気持ちで、新しいものを見つけようと努力しなければならない。

・「特許は一切取っていない」特許を一切取っていないから使うのはまったく自由、とにかく広く使われて役にたっているのが嬉しい。

・チャンスは皆に平等にある。

・失敗にショックを受けて研究する意欲をなくさないためにも、研究は失敗して当たり前と考えておくことが大事です。

・失敗に強い学生は陽性で、あんまり悲観的に考えない。

・重箱の隅をほじくるようなことはするな。小さくても何も入っていない重箱を埋めるような人真似ではない独創的な仕事をせよ。

・若い人たちは大学で知識を高めると同時に自分がやりたいことを自分で決めないといけない。

・東京や大阪では雑多な制約がある中で勉強や研究に集中しなければならず難しい面もある。むしろ北大の環境は非常に恵まれている。

・財政が苦しいからといって、科学や教育の予算を大幅に縮減するとしたら、それは国の将来を危うくします。

・人材のレベルに生まれつき差がないということは、日本の若い人が努力をしないで怠けていたら、必ず追い抜かれるということです。僕は日本人としてそんな姿は見たくありません。だから「気を抜くな、頑張れ」と言いたいのです。

・企業が自前で人材を育てるといっても、それではどうしても自社のスケールを超えられないという問題に突き当たります。

・かつての教え子から「いまの仕事は自分のやりたい研究ではないんです」と愚痴を聞かされることも少なくありません。しかし、それは甘えです。

・長期にわたって安定した制度を構築することができればいいのですが、その道が見つかるまでは、微修正を繰り返すのもひとつのやり方です。 ・決めたことだからといって猪突猛進するよりも、悪いところがあれば進路を変える柔軟さを持つ方がいいのです。

・面白いと思うことがあったら、報酬はあまり関係がありません。仕事のしがいがあると判断したら、外国だろうと、どんどん出ていくべきです。若い人にはそのことを伝えたいと思います。

・日本の国土には見るべきほどの資源が存在しません。このことは明治時代からまったく変わらない前提条件です。となると、科学技術を駆使して、他の国ではできそうにないような付加価値の高い製品をつくり、世界中の人々の買っていただく。それ以外に日本が生き延びていく道はありません。したがって、日本は今後も科学や教育に力を注がなければなりません。財政が苦しいからといって、科学や教育の予算を大幅に縮減するとしたら、それは国の将来を危うくします。

・理科系をめざす日本の若者が減っているのがたいへんなげかわしい。資源が何もない国は、人と、その人の努力で得た知識しかない。これから何歳まで生きるかわからないが、若い人に役立つ仕事をしたい。

・研究は1番でないといけない。“2位ではどうか”などというのは愚問。このようなことを言う人は科学や技術を全く知らない人だ。
(2009年11月以降の民主党政権による事業仕分けで、内閣府特命担当大臣蓮舫のいわゆる「2位じゃダメなんですか発言」に対して)

〔鈴木章の信条〕

・研究費のために信念を曲げない。
・仕事を成功させるため、真剣に研究に対処し、結果を把握し、一生懸命続ける。そうしないと、幸運に恵まれない。

〔ノーベル賞受賞時の発言〕

・アンビリーバボーだね。
(自宅玄関前に詰めかけた報道陣への第一声)

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