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〔日本の偉人〕

〔せ〕で始まる日本の偉人

清少納言

(せいしょうなごん)



 清少納言は、平安時代の女流作家であり歌人である。随筆「枕草子」の作者として知られる。

 彼女は、梨壺の五人の一にして著名歌人とされた清原元輔を父親とし、『古今和歌集』の代表的歌人である清原深養父を曽祖父に持って生まれた。

 中古三十六歌仙・女房三十六歌仙の一人に数えられ、家集『清少納言集』に42首が伝わっている。『後拾遺和歌集』以下、勅撰和歌集に15首入集している。


 清少納言は、父親の元輔が周防守(すおうのかみ)赴任したのに同行し、4年の歳月を「鄙(ひな:都を離れた土地)で過ごした。(周防は律令制における七道の一つ)

 天元4年(981年)頃に陸奥守・橘則光と結婚し一子則長を生むが、やがて離婚する。その後、摂津守・藤原棟世と再婚して娘・小馬命婦をもうける。

 一条天皇の時代、私的な女房として中宮定子に仕え恩寵をうけたが、博学で才気あふれる彼女は、公卿や殿上人との贈答や機知にとんだ応酬をこなし、宮廷社会に令名を残した。


あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
たちつてと
なにぬねの
はひふへほ
まみむめも
やゆよ
らりるれろ
わをん

〔せ〕で始まる日本の偉人

関孝和 世阿弥
清少納言 雪舟
千利休
 
〔清少納言:珠玉の名言〕
 

・冬は、いみじう寒き。夏は、世に知らず暑き。
(冬はとても寒いのがよく、夏は途方もなく暑いのがよい。)

・ただ過ぎ過ぐるもの帆かけたる舟。人の齢。春、夏、秋、冬。
(どんどん過ぎていくもの。追い風に帆を張った舟。人の年齢。春・夏・秋・冬。)

・はづかしきもの 色好む男の心の内。
(恥ずかしいと感じるもの、女好きな男の心の奥。)

 

 次のような殿方との親交があり、特に実方との贈答が数多く知られ、恋愛関係の存在も想起される。

 ・藤原実方(? - 998年)
 ・藤原斉信(967年 - 1035年)
 ・藤原行成(972年 - 1027年)
 ・源宣方(? - 998年)
 ・源経房(969年 - 1023年)


 清少納言は、随筆『枕草子』を残したことで今日まで広く知られているが、彼女が平安の宮廷で過ごした間に遭遇したり、興味を持った様々なことが集約されているからである。

 ・ものはづくし(歌枕などの類聚)
 ・詩歌秀句
 ・日常の観察
 ・個人のことや人々の噂
 ・記録の性質を持つ回想など

 長保2年(1000年)に、中宮定子が出産時に亡くなったことで、清少納言は宮仕えを辞めている。その後の清少納言の人生の詳細は不明である。

 晩年には、亡父元輔の山荘があった東山月輪の辺りに住んでいたらしく、藤原公任ら宮廷の旧識や和泉式部・赤染衛門ら中宮彰子付の女房とも消息を交わしていたという。

 清少納言の随筆『枕草子』(まくらのそうし)は、平安時代中期に中宮定子に仕えた女房、清少納言の書いた随筆だが、本来は、「まくらそうし」と呼ばれたという。執筆時期は不明なるも長保3年(西暦1001年)にはほぼ完成していたとされる。

 この随筆『枕草子』は、『枕草紙』や『枕冊子』あるいは『枕双紙』とも表記されることがあり、古くは『清少納言記』とか『清少納言抄』などとも呼ばれた。


偉人のプロフィール

〔清少納言〕のプロフィール。

〔清少納言〕

清少納言の肖像・写真 
(出典:ウイキペディア)
プロフィール
通称 〔通称〕
・清少 納言(せいしょう なごん)

・現在では、一般に「せい しょうなごん」と発音されるが、「清」は父の性であり、「少納言」は職名に由来すると考えられるため、本来は「清 少納言」(せい しょうなごん)と発音するのが正しい。

・清=清原家出身
・少納言=身内に少納言という位の者がいた

本名 〔本名〕
・実名は不明
・諾子(なぎこ)という説があるが、実証する一級史料は現存しない。

別名
称号
時代 〔時代〕
・平安時代中期

生誕 〔生誕〕康保3年頃(966年頃)
〔生誕地〕東北地方

死没 〔死没〕万寿2年頃(1025年頃)
〔没地〕
〔墓所〕不明。墓所が各地に伝承される。

国籍 日本国
言語 日本語
居住地
学歴
職業 〔職業〕
・平安時代中期の女流作家・歌人・随筆家

〔活動期間〕
・990年代 - 1000年代

分野 〔ジャンル〕
・随筆

所属 〔家系〕
・梨壺の五人の一人である著名歌人 清原元輔の娘
・曽祖父は『古今和歌集』の代表的歌人清原深養父

業績
作品 〔代表作〕
 『枕草子』

・『枕草子』は『源氏物語』と並ぶ中古文学の双璧であり、後世の連歌・俳諧・仮名草子に多大な影響を与えた。

・『枕草子』は、鴨長明の『方丈記』、吉田兼好の『徒然草』と並んで日本三大随筆と称される。

受賞歴
名言 〔清少納言の名言〕

・草の花はなでしこ。唐のはさらなり、大和のもいとめでたし。
(草の花は、なでしこ。唐なでしこはいうまでもない。大和のなでしこも、とてもすばらしい。)

・絵に描きおとりするもの なでしこ。菖蒲。桜。物語にめでたしといひたる男女の容貌(かたち)。
(絵に描くとつまらなくなるもの。なでしこ、しょうぶ、さくら。物語の中で、素晴らしいと書いてある男女の姿、形。)

・つれづれなぐさむもの 碁。双六。物語。三つ四つのちごの、物をかしう言ふ。
(所在なく退屈なのを慰めるもの、碁、双六。物語。三つ四つの幼児がものをおかしく言う。)

・ただ過ぎ過ぐるもの帆かけたる舟。人の齢。春、夏、秋、冬。
(どんどん過ぎていくもの。追い風に帆を張った舟。人の年齢。春・夏・秋・冬。)

・にくきもの、急ぐことある折りに来て長言する客人。
(不愉快なものは、急用のあるときにやってきて長話する客。)

・男こそ、なほいとありがたくあやしき心地したるものはあれ。いと清げなる人を捨てて、にくげなる人を持たるもあやしかし
(男ほど、滅多にないほど不可解な感情を持っているものはない。とても素敵な女性を捨てて、みるからにひどい女を恋人にするなんて、わけがわからない。)

・星はすばる。彦星。夕づつ。よばひ星すこしをかし。尾だになからましかば、まいて。
(星といえば、すばる。彦星。宵の明星もいい。流れ星もそれなりに美しい。でも尻尾がなければもっといいのに。)

・遠くて近きもの 極楽。舟の道。人の仲。

・心地のあしく、物のおそろしきをり、夜の明くるほど、いと心もとなし。
(気分が悪く、なんだか不安なときは、夜が明けるまでがとても待ち遠しい。)

・常よりことに聞ゆるもの 正月の車の音。また、鳥の声。暁のしはぶき。物の音はさらなり。
(常とは異なって聞こえるもの。正月の車の音、また、鳥の声、暁の咳、ものの音色はさらに言うまでもない。)

・人にあなづらるるもの 築地のくづれ。あまり心よしと人に知られぬる人。
(人に軽く見られるもの。築地の崩れ。あまりにも性格が良いと人に知られてしまった人。)

・はづかしきもの 色好む男の心の内。
(恥ずかしいと感じるもの、女好きな男の心の奥。)

・雲は 白き。紫。黒きもをかし。風ふくをりの雨雲。明け離るるほどの黒き雲の、やうやう消えて、白うなりゆくも、いとをかし。「朝に去る色」とかや、詩にも作りたなる。月のいと明かき面に、薄き雲、あはれなり。
(雲は白い雲が良い。紫も、黒い雲も風情がある。風が吹く時の雨雲も良いもの。夜が明けきる頃の黒い雲が、少しずつ消えていってそらが白くなっていくのは、とても良いものです。「朝に去る色」とかいって、詩にもなります。月がとても明るいところに、薄い雲がかかるのも情緒があります。)

・冬は、いみじう寒き。夏は、世に知らず暑き。
(冬はとても寒いのがよく、夏は途方もなく暑いのがよい。)

・夜をこめて 鳥のそら音ははかるとも よに逢坂の関は許さじ。
(夜明けまえに、鶏の鳴きまねをしてだまそうとしても、この逢坂の関は決して許しませんよ。(あなたが逢いに来るのは決して許しませんよ))

・よろづのことよりも、情けあるこそ、男はさらなり、女もめでたくおぼゆれ
(他のどんなことよりも、情があることが、男はもちろんのこと、女でも素晴らしいことだと思われる)

・世の中に なほいと心憂きものは、人ににくまれんことことあるべけれ
(世の中で、やはりとても憂鬱なもの(嫌なもの)は、人に憎まれるということだろう。)

サイト
その他 〔歌人〕
・中古三十六歌仙・女房三十六歌仙の一人に数えられ、42首の小柄な家集『清少納言集』が伝わる。
・『後拾遺和歌集』以下、勅撰和歌集に15首入集。

〔伝墓所〕
・徳島県鳴門市里浦町里浦坂田
 尼僧の姿で阿波里浦に漂着し、尼塚という供養塔を建てたという。

・香川県琴平金刀比羅神社大門
 清塚という清少納言が夢に死亡地を示した「清少納言夢告げの碑」がある。

・京都市中京区新京極桜ノ町
 誓願寺において出家、往生を遂げたという。