シャガールは、1887年7月7日、帝政ロシア領ヴィテブスクで、9人兄弟の長男として生まれた、20世紀のフランスの画家である。彼は、生涯をとおして妻ベラを一途に敬愛していた。また、ベラへの愛や結婚をテーマとした多く作品を残したことから別名「愛の画家」とも呼ばれる。

　彼は、1900年に公立高校に入学したが、ここで、同級生の彫刻家で画家のオシップ・ザッキンと出会い、共に芸術家を目指した。

　1907年、当時の首都サンクトペテルブルクで美術学校に入学するが、ここでのアカデミックな教育に満足できず、1909年にはレオン・バクストのズヴァンツェヴァ美術学校に転学する。

　1910年にパリに移り、5年間滞在し、故郷へ帰る。母親を失った1915年には、妻ベラと結婚する。しばらくロシアで暮らし、1922年にベルリンを経由して1923年にパリに戻る。

　1941年、第二次世界大戦が勃発、ナチスの迫害を避けてアメリカへ亡命する。其の後、1947年にパリに戻り、今度は南フランスでの永住を決意し、1950年にフランス国籍を取得した。シャガールは、1985年3月28日に死去し、ニースに近いサン=ポール=ド=ヴァンスの墓地に眠る。