ポアソン
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ポアソンは、ポアソン分布・ポアソン方程式などで知られるフランスの数学者、地理学者、物理学者である。
1808年と1809年にポアソンは、主要業績とされる幾つかの論文をフランス科学アカデミー会報に発表した。
1808年の Sur les inegalites des moyens mouvement des planetes では惑星の運動を取り扱い、ラプラスとラグランジェの提出した問題への解答を試みた。
1818年にロンドン王立協会のフェローに選出され、1832年にはコプリ・メダルを贈られている。
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ポアンカレ
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ポアンカレは、フランスの数学者で、数学や数理物理学、天体力学などの重要な基本原理を確立し、功績を残した。
位相幾何学の分野では、トポロジー概念の発見や、ポアンカレ予想など、重要な活躍をしている。
また、フックス関数と非ユークリッド幾何学との結びつきについての数学的な発見をした際に、その過程の詳しい叙述を残して、その後の数学研究の心理学的側面の研究にも影響を与えた。
電子計算機がない時代にカオス的挙動について言及した点でも特筆され、後に「バタフライ効果」と呼ばれる予測不能性などが著書の中で触れられている。
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ホイヘンス
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ホイヘンスは、オランダの数学者、物理学者、天文学者である。1655年3月2日、自作の倍率50倍の望遠鏡で土星の衛星タイタンを発見した。土星に付属する奇妙なものが環であると解明した。
1656年には、長さ37mの空気望遠鏡により土星の環の形状を確認した。またオリオン大星雲を独立発見してスケッチを残し、これが最初のオリオン大星雲のスケッチとなった。
ホイヘンスの主な業績には、タイタンの発見、土星の環の解明、遠心力、衝突、振り子時計、ホイヘンス=フレネルの原理、波動、複屈折、縮閉線、31平均律などがあり、後世の科学に多大は影響を与えた。
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ホー・チ・ミン
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ホー・チ・ミンは、ベトナムの革命家、政治家である。第二次世界大戦までに使用していた変名のグエン・アイ・クォックでも広く知られる。
彼は、植民地時代からベトナム戦争まで、ベトナム革命を指導した。初代ベトナム民主共和国主席、ベトナム労働党中央委員会主席である。
ベトナム人民からは、親しみを込めて『ホーおじさん(バック・ホー)』の愛称で呼ばれている。
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ホーキング
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スティーヴン・ウィリアム・ホーキング は、イギリスの理論物理学者で、通常は親しみを込めて〔ホーキング博士〕と呼ばれています。若い時代に発症した〔ALS:筋萎縮性側索硬化症〕という疾患のために、身体が不自由で「車椅子の物理学者」としても知られています。
1963年には、ロジャー・ペンローズと共に〔ブラックホールの特異点定理〕を発表して、その名を世界に知らしめました。ブラックホールには、一般相対性理論が破綻する特異点が存在するという定理です。
1974年には、一般相対性理論と量子力学を結びつけた量子重力論を発表し、量子宇宙論という理論分野を創出して、現代宇宙論の進化に大きく貢献しました。
これは、いわゆる〔ホーキング放射〕の理論で、ブラックホールは素粒子を放出し続けることで衰退し、やがて爆発して消滅する、という理論です。
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ボードレール
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ボードレールは、パリ生まれのフランスの詩人、評論家である。成人する頃からは、後に『悪の華』に収録することになる多くの詩作を行う。ヴィクトル・ユーゴーやサント・ブーヴ、テオフィル・ゴーティエと知遇する。
23歳時には、禁治産者として弁護士の監視下に置かれ、売文の必要に迫られる。24歳の頃自殺未遂事件を起こすが、美術批評、文芸批評などをするようになり、25歳では批評家として名を高める。
27歳頃、政治熱にかられるが、30歳の頃には熱も冷める。
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ホメロス
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ホメロスは、紀元前8世紀末のアオイドス(吟遊詩人)であったとされる人物で、ホメーロスとも呼ばれる。西洋文学最初期の2つの作品、『イーリアス』と『オデュッセイア』の作者と考えられている。
今日でもなお、ホメーロスが実在したのかそれとも作り上げられた人物だったのか、また本当に2つの叙事詩の作者であったのかを断ずるのは困難である。
彼が実在の人物であったとしても、伝説では紀元前8世紀ともされているが、生きていた時代がいつ頃なのかも定かでない。
当時の叙事詩というジャンルを1人で代表するホメロスが古代ギリシア文学に占める位置は極めて大きい。
古代において、ホメロスの作品に与えられていた史料としての価値は、今日では極めて低いものと見做されている。
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ボルタ
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ヴォルタ伯爵は、イタリアの自然哲学者・物理学者である。〔ボルタ電池〕と称される、世界初の化学電池を発明した。
ボルタは、また、拳銃の遠隔操作実験を行ったことでも知られる。彼は、ライデン瓶に蓄えられた電気を、コモからミラノまでの約50kmの距離で送り、ピストルの発射に成功した。
木の板を用いて地面から絶縁して、電流を導線で送った。この発明は本質的には、電信技術と同等であり、電気を使った通信を行う先駆けである。
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ボルツマン
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ボルツマンは、オーストリア・ウィーン出身の物理学者、哲学者であり、ウィーン大学教授である。統計力学の端緒を開いた功績のほか、電磁気学、熱力学、数学の研究で知られる。
ボルツマンは、ジェームズ・クラーク・マクスウェルらに続いて、気体分子運動論を研究、分子の力学的解析から熱力学的な性質を説明する統計力学を創始した。
その研究の過程で、1872年にH定理により熱現象の不可逆性を証明した。いわゆるエントロピーの増大である。
1884年には、ヨーゼフ・シュテファンが実験的に解明した、黒体放射が温度の4乗に比例するという法則に、理論的な証明を与えた。この法則はシュテファン=ボルツマンの法則として知られている。
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ホワイトヘッド
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ホワイトヘッドは、イギリスの数学者、哲学者であり、論理学、科学哲学、数学、高等教育論、宗教哲学などに功績を残した。
哲学者としての彼の業績は、ハーバード大学に招聘されてからが主体であり、その時既に63歳であった。
彼の著作はとても多く、代表作には次のようなものがある。
『普遍代数論』
『射影幾何学の公理』
『画法幾何学の公理』
『数学原理』
『数学入門』
『相対性原理』
『宗教とその形成』
『象徴作用』
『過程と実在』
『理性の機能』
『科学・哲学論集』
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