スタンダールは、フランスで、グルノーブル高等法院の弁護士の子として生誕した小説家である。幼少期は、裕福な地方名士の子として過ごしたが、7歳のとき異常なほどに慕っていた母親を失う。実務家で王党派の父親を生涯を通して好きにはなれなかった。 |
当時、ダリュの息子が陸軍省事務次官だったことから、ダリュの口利きでスタンダールは、陸軍少尉に任官しイタリア遠征に参加する。 |
スタンダールは、フランスで、グルノーブル高等法院の弁護士の子として生誕した小説家である。幼少期は、裕福な地方名士の子として過ごしたが、7歳のとき異常なほどに慕っていた母親を失う。実務家で王党派の父親を生涯を通して好きにはなれなかった。 |
当時、ダリュの息子が陸軍省事務次官だったことから、ダリュの口利きでスタンダールは、陸軍少尉に任官しイタリア遠征に参加する。 |
母親の先祖がイタリア系だったこともあり、スタンダールはイタリアが好きになり、第二の故郷と思うようになる。逆に祖国であるフランスはどうしても好きになれなかった。
『恋愛論』 |
スタンダールは、軍人とは名ばかりで、馬にも乗れないし、剣術もまるでだめで、実際には女遊びと観劇に明け暮れていたという。1802年に軍を辞し、輸入問屋で働いたりしたがうまくいかず、1806年には結局ダリュを頼って官僚となり、1810年には帝室財務監査官にまで昇りつめる。 |
◆〔スタンダール〕のプロフィール。 |