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〔世界の偉人〕

スチュアート・ミル
(John Stuart Mill)

 

 スチュアート・ミルは、イギリスの哲学者・社会思想家・経済思想家である。晩年には社会主義者を名乗った。彼は、ベンサムの唱えた功利主義の擁護者であり、社会民主主義・自由主義思想に多大な影響を与えたとして知られる。

 また、時代は少し後になるが、有名な哲学者・論理学者・数学者である、バートランド・ラッセルの生涯に大きな影響を与えた。

 スチュアート・ミルは、ロンドンで厳格な父親、ジェームズ・ミルの長男として生まれ、学校へは行かず父親によって厳しく教育された。また、父親と親交のあるベンサムからもいろいろと学んだ。




 ミルは三歳にして母語の英語ばかりかギリシャ語の基礎を学んだ。八歳の時には、アイソポス寓話や、ヘロドトスの著作全てを読み、プラトンの六編を理解したという。

 12歳の頃には、スコラ論理学を学び始め、アリストテレスの論理学の論文を原語で読んでいる。その翌年には、政治経済学、アダム・スミスなどを研究して古典経済学を完全に学んだ。

 ミルは21歳のとき、精神的危機に陥り、何事にも意欲を失うが、ある人妻との清い交友関係で回復している。結局、彼女と結婚し、ひとりの娘をもうける。


 1865年からの3年間、ロンドン・ウエストミンスター選挙区選出の無所属下院議員として選出されている。ミルは、リベラリストとして、イギリス下院における最初の婦人参政権論者となっている。

 その時代としては、非常に先進的な比例代表制、普通選挙制などの選挙制度改革を主張した。あまり先進的すぎたために、次の選挙では落選したため、結局、イギリスで男女平等の普通選挙が実現したのは、ずっと後のことである。

 1873年5月8日、ミルはフランスのアヴィニョンに滞在中、連鎖球菌感染症の一つである丹毒により死去した。アヴィニョンには妻ハリエットと並んで墓がある。

 ミルは、多くの学問に業績を残すが、その思想の基底にあるものは、功利主義という倫理的な姿勢である。ミルの業績の中で特に大きいのは政治哲学への貢献である。ミルの著『自由論』は自由とは何かという問いに真剣にこたえている。自由とは、個人の発展に必要不可欠であるという前提を基底に据えている。

 精神的、道徳的な機能や能力は、筋肉のようなもので、鍛錬しなければ衰えてしまうとミルは言う。本当に人間らしく生きるためには、誰もが自由に考え、話せる状態でなくてはならないのだという。

 ミルは、いわゆる「ミルの功利主義」を唱えるが、快楽についていえば、ベンサムの功利主義では量的なものを重視するのに対し、ミルの功利主義はより精神的な快楽に重きを置いている。彼の著作『功利主義』の中で、次のように述べている。

 「満足な豚であるより、不満足な人間である方が良い。 同じく、満足な愚者であるより、不満足なソクラテスである方が良い。そして、その豚もしくは愚者の意見がこれと違えば、それはその者が自分の主張しか出来ないからである。」


偉人のプロフィール

〔スチュアート・ミル〕のプロフィール。

〔スチュアート・ミル〕

スチュアート・ミルの肖像・写真 
(出典:ウイキペディア)
プロフィール
通称 スチュアート・ミル
本名 ジョン・スチュアート・ミル(John Stuart Mill)
別名

受賞歴
時代 19世紀の哲学
生誕 1806年5月20日・イギリス:ロンドン ペントンヴィル
死没 1873年5月8日・フランス:アヴィニョン
国籍 イギリス
言語 英語
居住地 イギリス
学歴
職業 哲学者・社会思想家・経済思想家
分野 〔地域〕

 ・西洋哲学

〔研究分野〕

 ・政治哲学
 ・社会思想
 ・倫理学
 ・論理学、科学哲学、帰納、因果性

〔主な概念〕

 ・ミルの方法
 ・自由
 ・個人
 ・他者危害排除の原則(愚行権)

所属 〔学派〕

 ・経験論
 ・自由主義
 ・功利主義

業績
作品 〔著書〕

 『論理学体系』
 『経済学原理』
 『自由論』
 『功利主義論』
 『代議制統治論』
 『女性の解放』
 『ミル自伝』
 『Essays on Some Unsettled Questions of Political Economy』

名言 〔スチュアート・ミルの名言〕

 ミルの著作『功利主義』の一節で述べた言葉。

 「満足な豚であるより、不満足な人間である方が良い。 同じく、満足な愚者であるより、不満足なソクラテスである方が良い。そして、その豚もしくは愚者の意見がこれと違えば、それはその者が自分の主張しか出来ないからである。」

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