アマゾン

〔世界の偉人〕

〔く〕で始まる世界の偉人

グリム兄弟
（独: Bruder Grimm）

〔長兄：ヤーコブ〕
　長兄ヤーコプは、法制史・印欧語研究で名を成した人物で、1819年～1834年に発行された「ドイツ語文法」で知られる。

　ドイツ語の表現で「ウムラウト」というものがあるが、ヤーコプの造語である。

　彼は、1835年、『ドイツ神話学』を刊行し、ドイツ人にも忘れ去られていた妖精や神々の神話を書物に残した。

〔次兄：ヴィルヘルム〕
　ヴィルヘルムは、頑強なタイプではなかったため、ヤーコブとは異なり控え目であまり政治活動などに没頭することはなく、地道に研究を続けたという。グリム童話の二版目以降の改訂は、ほぼ彼の手によるとされる。

〔末弟：ルートヴィッヒ〕
　彼は、兄たちと異なり、大学進学はしていないが、美術学校で教鞭をとるなど、画家として一定の評価を受けている。

　『グリム童話』は、グリム兄弟が編纂したドイツのメルヘン集であり、正式なタイトルは『子供たちと家庭の童話』である。1812年に初版第1巻が、1815年に第2巻が刊行され、著者の生前から数度改訂されつつ版を重ねた。

　現在までに160以上の言語に翻訳され、聖書に並ぶといわれるほど広く読まれている。グリム童話に含まれるお話は非常に数多いが、代表的な物語には右表のものなどがある。

◆〔グリム兄弟〕のプロフィール。