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〔世界の偉人〕

サミュエルソン
(Paul Anthony Samuelson)

 

 サミュエルソンは、アメリカの経済学者である。彼は、顕示選好の弱公理、ストルパー=サミュエルソンの定理、サミュエルソン=ヒックスの乗数・加速度モデル、バーグソン=サミュエルソン型社会厚生関数、新古典派総合などの経済理論で知られる。

 ジョン・ベイツ・クラーク賞やアルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞、アメリカ国家科学賞などを受賞している。




 サミュエルソンは、1915年にアメリカ合衆国インディアナ州ゲーリーのユダヤ人夫妻のもとに生まれた。大恐慌の時代の中、1932年に16歳でシカゴ大学に入学、1935年に卒業する。その後、1936年にハーバード大学大学院に進学して、1941年には博士号を取得している。

 シカゴ大学ではフランク・ナイトらのいわゆる〔シカゴ学派〕から、価格理論を学習し、ハーバード大学では数学や物理学を極めた。これらの知識や能力が、彼の後の経済理論構築に影響したとされる。


 MITで教鞭を執るようになり、1944年には准教授、1947年には教授となっている。1947年に『経済分析の基礎』を出版し一躍有名となる。戦時生産局、財務省、経済顧問会議、予算局、連邦準備銀行など、多くの政府諸機関で補佐官を務めている。

 経済学理論構築の功績から、1947年にジョン・ベイツ・クラーク賞受賞した。1953年には、計量経済学会会長、1961年にはアメリカ経済学会会長を務めている。そして、1970年には、アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞を受賞、1996年にはアメリカ国家科学賞受賞を受賞するなど、数々の栄誉に輝いた。

 サミュエルソンは、23歳のとき、『エコノミカ』所収において、処女論文「消費者行動の純粋理論ノート」を発表し、限界効用理論の助けを借りなくても、需要曲線が市場で観察できる購入のみに「顕示された」選好から引き出せるという、いわゆる〔顕示選好理論〕を示した。

 1939年には、『レビュー・オブ・エコノミクス・アンド・スタティスティクス』所収の論文「乗数分析と加速度原理との相互作用」において、ケインズ主義所得決定理論にロイ・ハロッドの「加速度」理論を適用して、近代の恐慌問題を理論的に解明した。これは、〔サミュエルソン=ヒックスの乗数・加速度モデル〕と呼ばれる。

 1948年には、『エコノミック・ジャーナル』所収の「国際貿易と要素価格均等化」において、自由貿易を限界まで推し進めるために必要な厳密な条件を数学的に証明した。1949年以降、独自の考察により、国際貿易理論の分野では「ストルパー=サミュエルソンの定理」として知られる、要素価格等価定理を証明している。

 著書『経済学』において、「不完全雇用時にはケインズ主義的介入を行うべきであるが、ひとたび完全雇用に達すれば新古典派理論がその真価を発揮する」という新古典派総合を主張し、新古典派ミクロ経済学とケインズ主義マクロ経済学の関係性についての見解を示した。この書籍は、一千万部を超えるベストセラーとなった。

 1954年には、『レビュー・オブ・エコノミクス・アンド・スタティスティクス』所収の論文「公共支出の純粋理論」において、公共財を初めて厳密に定義し、公共財の最適供給条件である「サミュエルソン条件」を導出した。

 2009年 にマサチューセッツ州の自宅で死去した。没年94歳であった。

(注:本稿の記述は、その多くをウィキペディアの〔ポール・サミュエルソン〕に依存している。)


偉人のプロフィール

〔サミュエルソン〕のプロフィール。

〔サミュエルソン〕

サミュエルソンの肖像・写真 
(出典:wikipedia)

プロフィール
通称 サミュエルソン
本名 ポール・アンソニー・サミュエルソン
(Paul Anthony Samuelson)
別名

受賞歴
時代 20世紀~21世紀初頭
生誕 1915年5月15日・アメリカ:インディアナ州ガリー
死没 2009年12月13日(没年94歳)・アメリカ:マサチューセッツ州ベルモント
国籍 アメリカ合衆国
言語 英語
居住地 アメリカ合衆国
学歴 〔学歴〕

 ・シカゴ大学
 ・ハーバード大学大学院

職業 経済学者
分野 経済学理論構築
所属
業績 〔業績〕

 ・顕示選好の弱公理
 ・ストルパー=サミュエルソンの定理
 ・サミュエルソン=ヒックスの乗数・加速度モデル
 ・バーグソン=サミュエルソン型社会厚生関数
 ・新古典派総合

〔実績〕

 ・新古典派総合
 ・数理経済学
 ・経済方法論
 ・顕示選好理論
 ・国際貿易理論
 ・経済成長論
 ・公共財理論

処女作 〔処女論文〕

 「消費者行動の純粋理論ノート」(『エコノミカ』所収)

作品 〔著作〕

 『乘數理論と加速度原理』
 『サムエルソン 経済学概説』
 『経済学――入門的分析(上・下)』
 『経済分析の基礎』
 『経済学と現代』
 『国際経済』
 『経済学(上・下)』
 『世紀末・世界のジレンマ』
 『サミュエルソン 日本の針路を考える』
 『サムエルソン 心で語る経済学』
 『サミュエルソン サンプラー/アメリカ――ある時代の軌跡』
 『世紀末の日本と世界』
 『サムエルソン 経済学』(共著)
 『国民所得分析』
 『消費者行動の理論』
 『資本と成長の理論』
 『経済動学の理論』
 『国際経済学』
 『経済分析とリニア・プログラミング』
 『厚生および公共経済学』
 『アメリカの経済政策』
 『リカード マルクス、ケインズ…』
 『社会科学としての経済学』

受賞歴 〔主な受賞歴〕

 ・ジョン・ベイツ・クラーク賞受賞(1947年)
 ・アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞受賞(1970年)
 ・アメリカ国家科学賞受賞(1996年)

名言 〔サミュエルソンの名言〕



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