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〔世界の偉人〕

ガレ

 

 ガレは、アール・ヌーヴォーを代表するフランスのガラス工芸家、陶器・家具のデザイナー、アートディレクター、企業経営者である。エミール・ガレは、1846年、ファイアンス焼き工場の息子としてフランスのロレーヌ地方、ナンシーで誕生した。

 1878年以降のパリ万博に大量のガラス工芸品などを出品し、グランプリ賞などを多数獲得して世界的に有名となる。

ガレの肖像・写真 
(出典:wikipedia)

 1858年、ナンシー帝立高等中学校に入学し、そこで修辞学や文学、哲学、植物学などを修めた。その後、一時期ドイツのヴァイマルに留学し、ドイツ語とデザインを学んだ。そして、1866年からの2年間、マイゼンタールのブルグン・シュヴェーラー社のガラス工場でガラス製造の技術を習得する。

 1870年、フランスとプロシアの間に普仏戦争が始まり、ガレは義勇兵として志願するが、翌年にはプロシア軍がフランス軍を圧勝し、パリが陥落する。フランスは敗戦国として、ガレの故郷ロレーヌ地方の一部とアルザス全域をプロシアに割譲する。

 その後、ガレはイギリスを訪れ、サウス・ケンジントン美術館を見学する機会を得る。そして、1877年には、父に代わって工場管理責任者となる。

 1878年に開催されたパリ万国博覧会に、独自開発した月光色ガラスや陶器を出品し、ここで銅賞を受賞する。更に、庭園装飾のための陶器では銀賞を受賞する。

 1882年にはフランス北東部にあるナンシーの労働裁判所に意匠登録用として29枚のアルバムを提出した。これらは1980年代初頭のオークションで北沢美術館が入手している。

 1884年、装飾美術中央連盟主催の「石木土そしてガラス」展で金賞を受賞する。1885年以降、当時ナンシー水利森林学校に農商務省官僚として留学中であった高島得三と交流を持つようになり、彼から日本の水墨画などの文物に関する知識を得ることとなる。



 1886年、ガレは、ナンシーの自宅近辺に建設した家具工房でガラス工芸製造を開始するが、1887年頃、水墨画的なぼかし表現を伴う黒褐色のガラスを誕生させる。これはガレ自身により〔悲しみの花瓶〕と命名されている。

 1889年のパリ万博では大量の作品群を出品したり、自社製のパヴィリオンにおいて展示作品の演出を行った。その結果、重要な賞を総なめする形で装飾工芸家として世界的に知られるようになる。代表作に「オルフェウスとエウリディケ」がある。

 ・ガラス部門:グランプリ賞
 ・陶器部門:金メダル
 ・家具部門:銀賞

 1894年には、家具工場の敷地を拡張して、ガラス製造の工場を完成させ、1898年には〔マルケトリ技法〕や〔パチネ素材〕で特許を取得している。

 1900年のパリ万博でも大量のガラス器、家具を出品し、再度グランプリを獲得し、世界的な名声を確たるものとした。

 1901年には、「エコール・ド・ナンシー」(ナンシー派)の会長に就任した。1903年にはパリのルーブル宮マルサン館で開催されたナンシー派展に出品している。

 ガレは、1904年9月23日、白血病により死去した。没年58歳であった。

 ガレの没後もエッチングによるカメオ彫り製品が大半を占める形で経営は続いたが、第一次世界大戦中は製造を一時中止した。終戦後の1918年に製造再開となったが、1931年に会社は解散している。


偉人のプロフィール

プロフィール
通称 ガレ、もしくはエミール・ガレ
本名

シャルル・マルタン・エミール・ガレ(Charles Martin Emile Galle)

別名

称号

時代

19世紀後半~20世紀初頭

生誕

1846年5月4日

死没

1904年9月23日

国籍

フランス

言語

フランス語・ドイツ語・英語

出身地

フランス:ロレーヌ地方、ナンシー

居住地

フランス

学歴

ナンシー帝立高等中学校入学。
一時、ドイツのヴァイマルに留学。

職業

ガラス工芸家、陶器・家具のデザイナー、アートディレクター、企業経営者

分野

ガラス工芸、陶器、家具デザイン

所属

業績

アール・ヌーヴォーを代表する偉大なガラス工芸芸術家

作品

『オルフェウスとエウリディケ』

 ガレの作品は非常に多くあり、それらは次のような技法を駆使して作製されている。

〔マルケトリ技法〕:ガラスパーツをガラスへ象嵌する技法。

〔パチネ技法〕:「古色をつけた」の意味で、ガラスの表面を錆色にくもらせたり、濁らせる技法。

〔ものいうガラス〕:表面に詩の一節や警句などを記すデザインのガラス器。

〔ファイアンス焼き技法〕:家業を継いで製作されたもの。型を使った大量生産品。日用雑器から芸術作品まで幅広く装飾的な製品作品。

受賞歴

〔パリ万博:1878年〕

 ・月光色ガラスや陶器で銅賞受賞
 ・庭園装飾の陶器で銀賞受賞

〔石木土そしてガラス展:1884年〕

 ・金賞受賞

〔パリ万博:1889年〕

 ・ガラス部門:グランプリ賞
 ・陶器部門:金メダル
 ・家具部門:銀賞

〔パリ万博:1900年〕

 ・ガラス部門:グランプリ賞

名言

サイト

その他


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