〔世界の偉人〕

カール・ルイス

　フレデリック・カールトン・ルイスは、アメリカ合衆国の男子元陸上競技選手である。身長188cm、体重約90kgの巨体の持ち主で、陸上競技の選手として活躍し、9個の金メダルを含む、10個のオリンピックメダルを獲得している。

　更に、世界選手権では、8個の金メダルを含む10個のメダルを獲得した。

　カール・ルイスは、アメリカ合衆国：アラバマ州バーミングハムで生まれニュージャージー州で育った。

　1983年の第1回世界陸上競技選手権大会・ヘルシンキ大会において、100m走、走幅跳、4×100mリレーの3種目を制覇し、陸上競技界にその名を轟かせた。

　翌年のロサンゼルスおりんピックでは、100ｍ走、200ｍ走、走幅跳、男子4×100ｍリレーの4種目全部で金メダルを獲得する。

　1987年の世界陸上競技選手権大会：ローマ大会では、100ｍ走、走幅跳、4×100ｍリレーの3種目を制覇した。

　1988年のソウルオリンピックの選考会で、ドーピング検査で感冒薬のエフェドリンが検出され問題となったが、最終的に出場を許可される。

　100ｍ走でベン・ジョンソンと対決し後塵を拝したが、ドーピング検査でベンが失格となり、金メダルを獲得している。200ｍ走では、金メダルを逃し生涯唯一のオリンピック銀メダルとなった。

　1981年の世界陸上競技選手権大会・東京大会で、100ｍ走で世界新記録9秒86で優勝、人類初の100ｍを9秒8台で走る男となった。走幅跳ではマイク・パウエルに次ぐ2位であった。8ｍ87ｃｍの後認記録を出し走幅跳びでの自身の生涯ベストとなった。

　1992年のバルセロナオリンピックでは、走幅跳と男子4×100mリレーで金メダルを獲得した。

　1996年のアトランタオリンピックでは、走幅跳で金メダルを獲得、オリンピック個人種目4連覇の偉業を達成した。当時のルイスは35歳であった。

　さすがに陸上競技の最前線での活躍は困難となり、1997年に競技を引退し、俳優に転身した。遡って1980年代には歌手活動もしていて、日本の歌番組に出場したこともあるという。

フレデリック・カールトン・ルイス

20世紀後半～21世紀

1961年7月1日

アメリカ合衆国

アメリカ合衆国：アラバマ州、バーミングハム

アメリカ合衆国：カリフォルニア州、ロサンゼルス

男子陸上競技選手・歌手

短距離走・走幅跳

〔種目〕：短距離走、走幅跳

〔自己ベスト記録〕

100m：9秒86（1991年）
200m：19秒75（1983年）
走幅跳：8m87（1991年）

〔著書〕

『カール・ルイス アマチュア神話への挑戦』
『永遠への212日　ビクトリー・ラップをもう一度』

〔音楽作品〕

アルバム：I・D・A・T・E・N（1985年）
シングル：He's A Sta他

〔オリンピック〕

金：1984 ロサンゼルス：男子100m
金：1984 ロサンゼルス：男子200m
金：1984 ロサンゼルス：男子4×100mリレー
金：1984 ロサンゼルス：男子走幅跳
金：1988 ソウル：男子100m
金：1988 ソウル：男子走幅跳
金：1992 バルセロナ：男子4×100mリレー
金：1992 バルセロナ：男子走幅跳
金：1996 アトランタ：男子走幅跳
銀：1988 ソウル：男子200m

〔世界陸上競技選手権大会〕

金：1983 ヘルシンキ：男子100m
金：1983 ヘルシンキ：男子走幅跳
金：1983 ヘルシンキ：男子4×100mリレー
金：1987 ローマ：男子100m
金：1987 ローマ：男子走幅跳
金：1987 ローマ：男子4×100mリレー
金：1991 東京：男子100m
金：1991 東京：男子4×100mリレー
銀：1991 東京：男子走幅跳
銅：1993 シュトゥットガルト：男子200m

（下記、偉人の名言を参照）

〔ルイスの体格〕

身長：188cm
体重：88kg

〔家族〕

両親：元陸上競技選手
兄：サッカーの元アメリカ代表選手
妹：走幅跳の選手。1983年世界陸上競技選手権大会で銅メダル