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〔世界の偉人〕

〔か〕で始まる世界の偉人

カール・セーガン


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は行ま行や行ら行わ行

かきくけこ

〔か〕で始まる世界の偉人

カール・セーガン
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 カール・エドワード・セーガンは、アメリカの天文学者、作家、SF作家である。コーネル大学教授や同大学惑星研究所所長、NASAでの惑星探査指導者、惑星協会の設立に尽力した。

 核戦争が地球規模の氷河期を招く〔核の冬〕や、人類が他の惑星に居住する〔テラ・フォーミング〕の構想などを唱えたことで知られる。

カール・セーガンの写真 
(出典:wikipedia)

 〔核の冬〕は、もしも人類が核戦争を起こせば、地球を黒い雲が覆い、日光が地表に届かなくなり、やがて地球規模の氷河期を招くとする議論である。

 〔テラ・フォーミング〕は、人類の英知によって地球工学を用いることで、他の惑星の環境を変化させ、人類が居住できるようにするアイディアである。

 137億年前のビッグバンから現代までの時間を、1年に縮小した場合にどうなるかを論じる〔宇宙カレンダー〕を唱えた。

 カール・セーガンは、ニューヨークのブルックリン区生まれたが、父親はウクライナ出身のユダヤ系移民であった。幼少時、友達とはよく遊んだが、家庭では空想科学小説を愛読し、宇宙に想いを馳せていたという。1939年、ニューヨーク万国博覧会を見たり、夜空の星を見たり宇宙への夢をつのらせた。やがて、天文学者になることを志すようになる。

 ニュージャージー州に移り、高校に入学すると、多くの天文学者に出会うことになる。学業優秀で奨学金も手にして、大学進学を目指し、1951年にシカゴ大学に入学し、1955年に物理学の学士号、1956年に修士号を修得する。そして、1960年、ジェラルド・カイパー指導下で、天文学と天体物理学で博士号を取得する。



 1960年~1962年、カリフォルニア大学バークレー校でミラー研究員、1962年~1968年、スミソニアン天体物理観測所研究員となりハーバード大学で教鞭をとる。その後、コーネル大学に移り1971年には正教授となり、惑星科学の研究室を率いるようになる。

 彼は、圏外生物学(宇宙生物学、天体生物学)の開拓者として知られ、地球外知的生命体探索計画と呼ばれる〔SETI計画〕を推進した。

SETI計画 
SETI用アンテナ (出典:wikipedia)

 セーガンは、その後、惑星探査機、マリナー、バイキング、ボイジャー、ガリレオの実験計画の企画などに携わる。

SETI計画 
ボイジャ―1号 (出典:wikipedia)

 アメリカ最大のプロジェクト〔アポロ計画〕には、批判的で、膨大な予算を使って得られたものは少ないと批判し、ロシアの〔ルナ計画〕の方を高く評価している。

 セーガンは文才にも恵まれていたため、1968年には太陽系研究の雑誌『イカロス』の編集長の座に就き、人気を得る。

 科学啓蒙書やSF小説の代表作に『コスモス』や『惑星へ』『コンタクト』『エデンの恐竜 - 知能の源流をたずねて』などがある。『コンタクト』は映画化もされた。

 セーガンは、太陽系を解明するための無人惑星探査機計画の大半に影響を与えた。

 遠い将来、地球外知的生命によって発見され、解読されることを信じて、太陽系外へと飛翔する探査機に、普遍的なメッセージを搭載することを考案した。そして、地球人類の情報を載せた金属板がパイオニア探査機、ボイジャー1、2号機に積載された。

 火星探査機マーズ・パスファインダーの着陸地点は、彼の功績に因んで「カール・セーガン基地」と命名されている。

 1994年、妻によって身体の異常が発見され、骨髄異形成症候群の診断結果を受けた。治療後、一時的に日常生活に戻り復帰するものの、再発し1996年12月20日、没した。満62歳だった。


偉人のプロフィール

プロフィール
通称 カール・セーガン
本名

カール・エドワード・セーガン(Carl Edward Sagan)

別名

カール・サガン、カール・セイガン

称号

時代

20世紀

生誕

1934年11月9日

死没

1996年12月20日(満62歳没)

国籍

アメリカ合衆国

言語 英語
出身地

アメリカ合衆国:ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区

居住地

アメリカ合衆国

学歴

シカゴ大学

職業

天文学者・作家・SF作家

分野

天体物理学・惑星科学・宇宙生物学

所属

カリフォルニア大学バークレー校
スミソニアン天体物理観測所
ハーバード大学
コーネル大学

業績

地球外知的生命体探査を推進
科学啓蒙書の執筆
無人惑星探査機計画の大半に参与
惑星協会の設立に尽力

作品

『宇宙との連帯 異星人的文明論』
『宇宙との連帯』
『エデンの恐竜 知能の源流をたずねて』
『Cosmos』(1980年11月)
『Cosmos イラスト版』(1981年7月)
『太陽系とはどんな宇宙か』
『コスモス』(1984年4月)
『コンタクト』
『サイエンス・アドベンチャー』
『惑星へ』
『カール・セーガン科学と悪霊を語る』
『人はなぜエセ科学に騙されるのか』
『カール・セーガン科学と悪霊を語る』
『悪霊にさいなまれる世界』
『百億の星と千億の生命』

受賞歴

〔1974年〕:ジョン・W・キャンベル記念賞、クルンプケ・ロバーツ賞
〔1978年〕:ピューリッツァー賞 一般ノンフィクション部門
〔1981年〕:ヒューゴー賞ノンフィクション部門
〔1985年〕:本田賞
〔1986年〕:ローカス賞 第一長篇部門
〔1990年〕:エルステッド・メダルを受賞
〔1993年〕:公共の科学理解のためのカール・セーガン賞

名言

サイト

その他

〔公共の科学理解のためのカール・セーガン賞〕

 1993年、アメリカ天文学会がこの賞を設立。最初の受賞者はセーガン自身となった。公共の科学理解に寄与した科学者や団体、テレビ番組などに贈られる。

〔カール・セーガン記念賞〕

 セーガンの死後の1997年、アメリカ天文学会が創設した。これは宇宙の研究と理解のために寄与した人物、団体に贈られる。


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