ジョージ・ガモフは、現在のウクライナ領(ロシア帝国領オデッサ)生まれのアメリカの理論物理学者である。
1928年にレニングラード大学を卒業後、ケンブリッジ大学へ移籍した。1934年にはジョージ・ワシントン大学教授に就任し、後にコロラド大学に移動した。
(出典:wikipedia)
1928年、放射性原子核のアルファ崩壊に初めて量子論を応用し、それまで実験的に知られていたガイガー・ヌッタルの法則を証明した。
放射性原子核のアルファ崩壊は、アルファ粒子がトンネル効果により、原子核の周りのポテンシャル壁を透過する現象であるとの理論である。
1948年には、ラルフ・アルファー、ハンス・ベーテとの共同論文で、宇宙の核反応段階に関する理論を発表した。3人の名称から、この理論は〔アルファ・ベータ・ガンマ理論(α-β-γ理論)〕と呼ばれている。
実は、ベーテはこの研究には無関係だったが、ガモフがα・β・γとする語呂合わせのために、彼を共著者に引きずり込んだのであった。
更に、後にこの論文にはいくつかの誤りが発見されたが、その一部を指摘した林忠四郎の名前を加えて〔α-β-γ-林の理論〕と呼ばれることもある。
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