小林一茶 |
小林一茶は、信濃北部の北国街道柏原宿の中農の長男として生まれた、江戸時代を代表する俳諧師の一人である。14歳で江戸へ奉公に出たが、25歳の時に小林竹阿に師事して俳諧を学び、29歳で故郷に戻り、翌年より36歳まで、俳諧修行のため近畿・四国・九州を歴遊する。 一茶は、生涯に3度結婚していて生まれた子供も多かったが、何れも夭折していて、彼の死後に生まれた一人だけが血脈を伝えたという。彼は多くの俳句を残した。 めでたさも中位(ちゆうくらゐ)なりおらが春 やせ蛙(がへる)まけるな一茶これにあり 雀の子そこのけそこのけお馬が通る やれ打つな蝿(はへ)が手をすり足をする 名月をとってくれろと泣く子かな 我ときて遊べや親のない雀 |