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〔日本の偉人〕

〔た〕で始まる日本の偉人

高倉健

（たかくら けん）

　高倉健は、福岡県中間市出身の映画俳優で歌手です。日本を代表する映画スターとして半世紀以上にわたって活躍しました。

　高倉健は、旧海軍軍人の父と教員をしていた母親との裕福な一家に生まれました。幼少時には病弱だったものの、中学時代にはボクシングや英語に興味を持っていました。

　小倉駐屯中の米軍司令官の子息を友人として英語を覚え、高校時代には自らESS部を作って英語をマスターしました。明治大学商学部へ進学すると、相撲部のマネジャーを務めるなどしていました。

　1955年、映画プロデューサー・マキノ光雄にスカウトされ、東映ニューフェース第2期生として東映への入社を果たします。当時の通例に反して採用から僅か1か月半で主役デビューすることが決定され、〔高倉健〕の芸名をもらいます。そして翌年に『電光空手打ち』主役デビューします。

　その後は次第にアクション映画や喜劇・刑事・ギャング・青春もの・戦争・文芸作品・ミステリなどの映画に出演するようになります。

　1963年に『人生劇場 飛車角』に出演以降、『日本侠客伝シリーズ』『網走番外地』シリーズ、『昭和残侠伝シリーズ』などに主演するようになり大スターの風格を持つようになります。『網走番外地』の主題歌も歌い200万枚以上のヒットとなり、現在でもカラオケでの人気曲となってます。

　1966年以降、ハリウッド映画や東映以外の映画にも出演していたが、いろいろあって、結局1976年には東映を退社してフリーとなります。高倉は東映に打続ければヤクザ役ばかりになってしまうことに嫌気がさしていたという。

　フリーになりそれまでの任侠映画から脱却し、1977年には『八甲田山』『幸福の黄色いハンカチ』に主演し、第1回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞、第20回ブルーリボン賞の主演男優賞のダブル受賞に輝きました。

　高倉健の代表的な映画には次のものがあります。

　『八甲田山』
　『新幹線大爆破』
　『網走番外地シリーズ』
　『南極物語』
　『ブラック・レイン』
　『日本侠客伝シリーズ』
　『あなたへ』
　『鉄道員（ぽっぽや）』
　『昭和残侠伝シリーズ』
　『幸福の黄色いハンカチ』

　健さん

　生き方が　芝居に出る。

　配偶者：江利チエミ（1959年 - 1971年）