最澄は、近江国滋賀郡古市郷生れの平安時代の僧で、日本の天台宗の開祖である。 真偽のほどは確たる証拠がないが、最澄の先祖は古代中国より、応神天皇の時代に日本に渡来したいわれ、後漢孝献帝に連なる登萬貴王(とまきおう)と称される人物とされている。
最澄は、宝亀9年(778年)、12歳で近江国分寺で出家して行表の弟子となり、14歳のとき最澄と名乗るようになった。22歳で薬師如来を本尊とする草庵、一乗止観院を建立する。804年、中国明州に留学し天台教学、禅、密教を学ぶ。806年、日本の天台宗を開宗する。