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〔世界の偉人〕

ケルヴィン卿

 

 ケルヴィン卿は、アイルランド生まれのイギリスの物理学者で、古典的な熱力学の開拓者の一人である。

 カルノー理論を発展させた絶対温度の導入や、熱力学第二法則(トムソンの原理)の発見、ジュール=トムソン効果の発見などの業績で知られる。現代、彼の功績に因んで、絶対温度の単位としてケルビン〔単位:K〕が使用されている。

ケルヴィン卿の肖像・写真 
(出典:wikipedia)

 ケルヴィンは、1824年6月26日にアイルランドで二人兄弟の次男として生まれたが、父親はベルファスト大学の数学教授であった。

 ケルヴィンは、幼少時から神童といわれ、わずか10歳にしてグラスゴー大学への入学を許可されている。1946年には、22歳の若さでグラスゴー大学の教授に就任、イギリスの大学で最初の物理学研究室を作った。



 1845年には、ファラデーによる、電磁誘導を何らかの媒体(現在でいう〔場〕)という概念に数学的な表現を与え、後に古典電磁気論を確立したマクスウェルに重大な影響を与えたとされる。

 1849年からの10年間、常磁性や反磁性などを研究し透磁率と磁気感受率の概念を導入して、磁石のもつ全エネルギーを数式化した。

 電気力分野でも、回路上に流れる電流のエネルギーを数式化し、1853年には振動回路の理論を構築した。1857年にこの理論が実験的に証明され、後にヘルツによって電波を発生させる基となったのである。

 ケルヴィンの最大の功績は熱力学分野で達成されたが、中でも1848年に、「温度が物体中のエネルギー総量を表す」という絶対温度の概念を導いたことは重要である。この単位は、後に彼の名に因んで〔ケルビン(K)〕と呼ばれるようになった。

 1851年、〔熱力学の第二法則〕と呼ばれる極めて重要な法則を導いた。この法則は科学者ごとに異なる表現をすることが多いが、内容は同一である。例えば、「ただ一つの熱源から正の熱を受け取って働き続ける熱機関、第二種永久機関は実現不可能である」というものである。

 ケルヴィンは、1851年からは熱電気を研究し、「温度勾配がある物質に電流を流すと熱の移動が起こる」というトムソン効果を発見している。

 1852年には、ジュールとともに研究を行い、ジュール=トムソン効果を発見した。


偉人のプロフィール

プロフィール
通称 ケルヴィン卿
本名

初代ケルヴィン男爵ウィリアム・トムソン(英: William Thomson, 1st Baron Kelvin)

別名

称号

ケルヴィン卿(Lord Kelvin)

時代

19世紀~20世紀初頭

生誕・生誕地

1824年6月26日・グレートブリテン及びアイルランド連合王国 アイルランド、ベルファスト

死没

1907年12月17日(満83歳没)・グレートブリテン及びアイルランド連合王国 スコットランド、ラーグス (Largs)

国籍

イギリス

言語 英語
居住地

ベルファスト、グラスゴー、ケンブリッジ

学歴

Royal Belfast Academical Institution・グラスゴー大学・ピーターハウス・カレッジ

職業

物理学者

分野

熱力学

所属

業績

〔主な業績〕

・トムソンの原理の発見
・トムソン効果を発見
・ジュール=トムソン効果の発見
・温度の単位として〔絶対温度〕を導入した。

作品

受賞歴

〔主な受賞歴〕

・ロイヤル・メダル
・コプリ・メダル

名言

 ライト兄弟が空を飛ぶ数年前に、「空気より重い機械が空を飛べるわけがない」との名言(迷言)を残した。

 また、「電波には未来などない」や「X線はそのうちいたずらとわかるだろう」などの名言(迷言)も残した。

サイト

その他


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