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〔日本の偉人〕

〔す〕で始まる日本の偉人

鈴木梅太郎

(すずき うめたろう)


あ行か行さ行た行な行
は行ま行や行ら行わ行

さしすせそ

〔す〕で始まる日本の偉人

杉原千畝 杉田玄白
杉文 鈴木貫太郎
鈴木章 鈴木大拙
鈴木梅太郎 菅原道真

〔鈴木梅太郎:珠玉の名言〕

・独創は学問といわず実業界その他あらゆる面で最高の指針だ。

・我々日本人を、もつと立派なものにしたい、大和民族が世界に雄飛するには、先づ身体を良くしなければならない。

・科学や技術は政府当局や一部専門家の私有物でも独占物でもない。


 鈴木梅太郎は、静岡県榛原郡堀野新田村の農家で出生した、戦前の日本の農芸化学者である。

 帝国大学農科大学農芸化学科を卒業し、東京帝国大学教授を務め、理化学研究所の設立者のひとりでもある。

鈴木大拙の肖像・写真 
(出典:ウイキペディア)

 梅太郎は、米糠を脚気の予防に使えることを発見した事で知られる。東京帝国大学名誉教授、帝国学士院会員、文化勲章受章者である。



 鈴木梅太郎は、1910年(明治43年)6月14日、東京化学会で「白米の食品としての価値並に動物の脚気様疾病に関する研究」を報告した。ここで、白米はいろいろな成分が欠乏していることを認めた。

 その証拠に、ニワトリとハトを白米で飼育すると脚気様の症状が現れ死んでしまうことを示した。更に糠(ぬか)と麦と玄米には脚気を予防して快復させる効果があることを示した。

 梅太郎は、糠の有効成分に強い興味をもち、以後その成分の化学抽出をめざすことになる。翌1911年には、論文「糠中の一有効成分に就て」を発表し、この中で、糠の有効成分は、抗脚気効果ばかりでなく、ヒトを含む動物の生存に必要不可欠な栄養素であることを主張した。この有効成分を後に「オリザニン」と命名したが、更に後の「ビタミン」の概念を明確に提示したものであった。

 この論文がドイツ語に翻訳されたとき、「これは新しい栄養素である」という一文が訳出されなかったために、「オリザニン」は世界的な注目を受けられず、「ビタミン」の第一発見者の名誉を得ることができなかったのが残念である。

 当時、深刻な病気であった脚気の治療薬として、オリザリン以外にもいくつかの競合製品が発売されたが、それらは全てニコチン酸をふくむ不純化合物であった。

 ・オリザリン(鈴木梅太郎)
 ・アンチベリベリン(都築)
 ・ウリヒン(遠山椿吉)
 ・銀皮エキス(遠城兵造)
 ・ビタミン(フンク)

 オリザリンの純粋な結晶が抽出されたのは、1931年(昭和6年)になってからのことであり、その翌年になって、脚気病研究会で香川昇三によりオリザニンの「純粋結晶」は脚気に特効のあることが報告された。

 ビタミンは、微量で必要な栄養素のうち有機化合物の総称として現在は定義されているが、これを初めて抽出したとされるのは、カジミール・フンクである。梅太郎が発見したオリザリンは、ビタミンの一種であるチアミン(ビタミンB1)である。

 鈴木梅太郎は1922年に、後の「三倍増醸清酒」開発の基礎ともなった、合成清酒を発明している。これは1924年に商品化され、「理研酒『利久』」の名称で市販された。

 この酒『利久』は戦後、理研の合成清酒製造部門を継承した協和発酵を経て、現在はアサヒビールに引き継がれ販売されている。


偉人のプロフィール

プロフィール
通称 〔通称〕
・鈴木 梅太郎(すずき うめたろう)

本名 〔本名〕
・鈴木 梅太郎(すずき うめたろう)

別名
称号 〔称号〕
・従六位
・従五位
・正三位勲一等瑞宝章
・東京帝国大学名誉教授
・帝国学士院会員
・文化勲章受章者
・正三位勲一等瑞宝章

時代 〔時代〕
・明治時代~昭和時代初期

生誕 〔生誕〕1874年4月7日(明治7年)
〔生誕地〕静岡県榛原郡堀野新田村(現 静岡県牧之原市堀野新田)

死没 〔死没〕1943年9月20日(昭和18年)(69歳没)
〔没地〕東京都
〔墓所〕多磨霊園

国籍 日本国
言語 日本語
居住地
学歴 〔学歴〕
・地頭方学校卒業
・東遠義塾入塾
・日本英学館(東京農林学校予備校)入学
・帝国大学農科大学卒業(総代)
・ベルリン大学留学

職業 〔職業〕
・戦前の日本の農芸化学者
・医学研究者

分野 〔専門〕
・化学

〔研究〕
・農芸化学

所属 〔所属〕
・理化学研究所主任研究員
・小松島町に藍工場を建設
・東京帝国大学農学部長
・東京農業大学農芸化学科
・理研酒工業株式会社創設
・ドイツ学士院会員
業績 〔業績〕
・米糠を脚気の予防に使えることを発見
・ビタミンの発見(ビタミンB1)
・日本農芸化学会を創立、初代会長となる。
・オリザニンの発見
・合成酒の発明
・理研酒工業株式会社創設(後に協和発酵キリンに吸収合併)

作品 〔著作〕
 『研究の回顧―伝記』
 『ヴィタミン研究の回顧』
 『植物生理化学』
 『植物生理の研究』
 『肥料学原理』
 『食料工業』
 『栄養化学』
 『栄養読本』共著
 『栄養学概論』共著
 『簡易植物営養論』共著
 『最近煙草論』共著
 『人口問題と化学』
 『兵制纂要 : 国民教育』
 『新撰体育教範 : 改正兵式』
 『マッチの化学・ 日本酒の化学・ お茶の健康科学: 付・うまみ調味料は いかにして商品化されたか』

受賞歴 〔受賞歴〕
・帝国学士院賞(副栄養素の研究)
・恩賜記念賞及び大賞を受賞(オリザニンの発見)
・特等賞牌受賞(合成清酒の発明)
・名誉賞受賞(大日本農会)
・紺綬褒章受賞(東京帝国大学農学部へ実験室一棟寄付)
・紺綬褒章受賞(東京帝国大学へ奨学資金10万円寄付)
・名誉賞受賞(パリ万国博覧会にビタミンB1の結晶を出品)
・文化勲章受章

名言 〔鈴木梅太郎の名言〕

・独創は学問といわず実業界その他あらゆる面で最高の指針だ。

・我々日本人を、もつと立派なものにしたい、大和民族が世界に雄飛するには、先づ身体を良くしなければならない。

・科学や技術は政府当局や一部専門家の私有物でも独占物でもない。

サイト
その他 ・鈴木梅太郎の出身地である静岡県では、彼の業績を顕彰し、「鈴木梅太郎博士顕彰会」が毎年県下の中学・高校生の優れた理科研究論文に対して「鈴木梅太郎賞」を贈っている。

・静岡県立大学谷田キャンパスには鈴木の胸像や顕彰碑が建立されている。


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