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〔世界の偉人〕

ハーシェル

 

 サー・フレデリック・ウィリアム・ハーシェルは、ドイツのハノーファー出身のイギリスの天文学者・音楽家・望遠鏡製作者である。天王星の発見や赤外線放射の発見など、天文学における数多くの業績を残したことで知られる。

ハーシェルの肖像・写真 
(出典:ウイキペディア)

 ハーシェルはハノーファーの家の10人兄弟姉妹の4番目の子供として生まれ育ち、1753年に父親や長兄が勤めていたハノーファー近衛連隊の楽団にオーボエ奏者として入団する。1755年に楽団がイギリスへ赴任すると、彼はまたたく間に英語を習得した。

 イギリスでのハーシェルは、音楽教師としてスタートし、楽団長などで成功するとともに、24曲もの交響曲など多くの協奏曲や教会音楽などを作曲した。

 やがて彼は、数学や天文学に興味を抱くようになり、1773年頃からは本格的に天文学に没頭するようになり、望遠鏡を自作する。天文学者のネヴィル・マスケリンと面識を持つようになり、月の山の高さの測定や二重星のカタログの編纂などを行なった。

 ハーシェルは、1781年3月13日に遂に自宅の望遠鏡で天王星を発見し、コプリ・メダルを受賞、以降本格的に天文学に没頭するようになる。1782年にハーシェルはジョージ3世から国王付天文官に任命され、バッキンガムシャーのダチェットに移住した。

 彼の妹、カロラインも助手として働き、ハーシェルが望遠鏡で観測した結果の記録係を務めたほか、自身も彗星の発見などに寄与したとされる。



 ハーシェルは生涯で400台以上もの望遠鏡を制作し、天文学者などに提供したが、中でも焦点距離40フィート(12m)、口径49 1/2 インチ (126cm) の反射望遠鏡が最大のものであった。この大望遠鏡により、1789年8月28日、土星の新たな衛星エンケラドゥスを発見し、更に1か月後には新衛星ミマスも発見した。他にも天王星の衛星チタニアとオベロンも発見している。

大望遠鏡
ハーシェルの大望遠鏡
(出典:ウィキペディア)

 ハーシェルは、恒星の固有運動の研究から、太陽系が宇宙空間の中を運動していることを発見したほか、天の川を構成する星々が円盤状に分布することを明らかにした。

 ハーシェルは、1822年8月25日にスラウのオブザバトリー・ハウスで死去し、アプトンのセント・ローレンス教会近くに埋葬された。没年83歳。

銀河系
ハーシェルの銀河系
(出典:ウィキペディア)


偉人のプロフィール

プロフィール
通称 ハーシェル

本名 フリードリヒ・ヴィルヘルム・ヘルシェル(ドイツ語名)
(Friedrich Wilhelm Herschel)

フレデリック・ウィリアム・ハーシェル
(Sir Frederick William Herschel)

別名
称号
時代 18世紀中期~19世紀初期

生誕・生誕地 1738年11月15日
ハノーファー選帝侯国、ハノーファー

死没 1822年8月25日(没年83歳)
イングランド、スラウ

国籍 生誕(ドイツ)
居住(イギリス)

言語 ドイツ語、英語

居住地 生誕地(ドイツ)
居住地(イギリス)

学歴
職業 音楽家。天文学者。

分野 天文学。
所属
業績 ・天王性の発見。
・天王性の衛星チタニア、オペロンの発見。
・土星の衛星エンケラドゥス、ミマスの発見。
・天の川銀河系の形を発見。
・赤外線放射の発見。

処女作
作品
受賞歴 コプリ・メダルを受賞(1781年)

名言 ・私は、私の前のだれがしたよりも、もっと宇宙を見たのである。
(I have looked further into space than any human being did before me.)

サイト
その他 ・これまで知られている最も半径の大きな恒星であるケフェウス座μ星は、「ハーシェルのガーネット・スター」と呼ばれる。

・月と火星のクレーターにハーシェルの名前が付けられたものがある。

・土星の衛星ミマスにある巨大クレーターは、ハーシェル・クレーターと呼ばれる。

・1964年に発見された小惑星(番号2000番)は「ハーシェル」と命名された。

・カナリア諸島のラ・パルマ島にはウィリアム・ハーシェル望遠鏡がある。

・2009年5月14日、ヨーロッパ宇宙機関によって赤外線宇宙望遠鏡ハーシェル宇宙望遠鏡が打ち上げた。


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