ファーブル〕
ファーブルは、フランスの生物学者、博物学者であり、教科書作家、学校教師、詩人としても業績を遺した。
昆虫の行動研究の先駆者として、昆虫研究に一生を捧げ、自らの研究成果を『昆虫記』として発表している。
ファーブルは、自らの研究体験から、ダーウィンの進化論に対しては批判的だったとされる。
同時に作曲活動をし、プロヴァンス語文芸復興の詩人としても知られる。
|
ファラデー〕
ファラデーは、イギリスの化学者・物理学者である。電磁気学および電気化学の分野で、史上最も人類の進化に影響を及ぼした科学者の1人とされている。
直流電流を流した電気伝導体の周囲の磁場を研究し、物理学における電磁場の基礎理論を確立した。それを後にジェームズ・クラーク・マクスウェルが発展させることとなる。
同様に電磁誘導の法則、反磁性、電気分解の法則などを発見した。また、磁性が光線に影響を与えること、2つの現象が根底で関連していることを明らかにした。
電磁気を利用して回転する装置(電動機)を発明し、その後の電動機技術の基礎を築いた。それだけでなく電気を使ったテクノロジー全般が彼の業績から発展したといっても過言ではない。
磁束の変化の割合と誘導起電力は比例するというファラデーの電磁誘導の法則で知られる。静電容量のSI単位「ファラッド (F)」はファラデーに因んでいる。また、1モルの電子の電荷に相当するファラデー定数にも名を残している。
|
フィールズ〕
フィールズは、カナダ出身の数学者である。数学のノーベル賞とも呼ばれるフィールズ賞の提唱者として知られる。
アメリカでの研究に限界を感じて1891年、研究の場をベルリンやパリなどのヨーロッパに移して代数学に関する研究を開始し、ワイエルシュトラスやクライン、フロベニウス、プランクらと交友関係を持った。
1902年、母校のトロント大学に教授として招かれカナダに戻ったフィールズは、数学の発展に尽くすことを思い、国際数学者会議の開催などのため寄付金75,000ドルを集めた。
フィールズ賞は1932年、チューリヒで開催された国際数学者会議で制定され、1936年に彼が残した遺産を基金として設立された。
|
フーリエ〕
フーリエ男爵は、フランスの数学者・物理学者である。「フーリエ変換」に名を残している。
固体内での熱伝導に関する研究から熱伝導方程式(フーリエの方程式)を導き、これを解くためにフーリエ解析と呼ばれる理論を展開した。
フーリエ解析は複雑な周期関数をより簡単に記述することができるため、音や光といった波動の研究に広く用いられ、現在調和解析という数学の一分野を形成している。
このほか、方程式論や方程式の数値解法の研究があるほか、次元解析の創始者と見なされることもある。また統計局に勤務した経験から、確率論や誤差論の研究も行った。
|
ブール〕
ジョージ・ブールは、イギリスの数学者・哲学者である。
多くの仕事があるが、こんにちのコンピュータ科学の分野の基礎的な理論のひとつであるブール代数(ブール論理)が現代では広く知られている。
|
フェルマー〕
フェルマーは、はフランスの数学者で、〔数論の父〕とも呼ばれている。
フェルマーは、1607年頃、農民が空腹と貧困で一揆を起こしていた時代に小さな農村で生まれた。
彼は、トゥールーズで弁護士の資格を取得し法律家として一生を過ごしたが、トゥールーズの請願委員や議会の勅撰委員でもあった。
後世有名になる数論の難題〔フェルマーの最終定理〕を提唱したことで知られる。
|
フォスター〕
フォスターは、19世紀半ばのアメリカ合衆国を代表する歌曲作曲家である。20年間に約200曲を作曲し、その内訳は135曲のパーラーソングと28曲のミンストレルソングである。
多くはメロディの親しみやすい黒人歌、農園歌、ラブソングや郷愁歌である。「アメリカ音楽の父」とも称される。
フォスターは多くの作品を残したが、代表作には次のものなどがある。
『おおスザンナ』
『草競馬』
『ネリー・ブライ』
『故郷の人々』
『スワニー河』
『主人は冷たい土の中に』
『ケンタッキーの我が家』
『金髪のジェニー』
『すべては終わりぬ』
『オールド・ブラック・ジョー』
『夢見る人』
『恋人よ窓を開け』
『お眠りなさい いとしい子』
|
フォン・ノイマン〕
フォン・ノイマンは、ハンガリー出身のアメリカ合衆国の数学者で、20世紀科学史における最重要人物の一人とされ、数学・物理学・工学・計算機科学・経済学・気象学・心理学・政治学に多大な影響を与えた。
純粋数学分野では、数学基礎論、集合論や測度論、作用素環論、エルゴード理論、ゲーム理論の成立に貢献した。
フォンノイマンの確たる功績は、計算機科学分野にある。初期のコンピュータ、EDVAC開発に参加した際、プログラム内蔵方式に関する論文を自分名義で発表したため、ストアードプログラム方式の考案者であるとされる。
その方式は「ノイマン型コンピュータ」とも言われ、現在のほとんどのコンピュータの動作原理である。アラン・チューリング、クロード・シャノンらとともに、現在のコンピュータの基礎を築いた功績者である。
|
フォン・ブラウン〕
フォン・ブラウンは、科学者であり、ロケット技術開発の最初期における最重要指導者のひとりである。旧ソ連のセルゲイ・コロリョフと共に米ソの宇宙開発競争の代名詞的な人物である。
1958年7月29日にはアメリカ航空宇宙局(NASA)が法律上成立した。翌日、50番目のレッドストーンロケットが核実験ハードタック作戦の一部として南太平洋のジョンストン島から成功裏に打ち上げられた。
2年後、NASAはアラバマ州ハンツヴィルにマーシャル宇宙飛行センターを新設し、フォン・ブラウンと彼の開発チームをレッドストーン兵器廠からNASAに移籍させた。フォン・ブラウンは1960年から1970年まで同センターの初代所長を務めた。
マーシャル宇宙飛行センターの大きな初仕事は、1960年に就任したジョン・F・ケネディ大統領の指揮下で計画がスタートした、宇宙飛行士を月に運べるサターンロケットの開発であった。
|
プトレマイオス〕
プトレマイオスは、数学、天文学、占星学、音楽学、光学、地理学、地図製作学など幅広い分野にわたる業績を残した古代ローマの学者である。
『アルマゲスト』や『テトラビブロス』『ゲオグラフィア』など、古代末期から中世を通して、ユーラシア大陸の西半分のいくつかの文明において、権威とみなされていた。
また、これらの文明の宇宙観や世界観に大きな影響を与えた学術書の著者でもある。
|
プラトン〕
プラトンは、古代ギリシアの哲学者である。ソクラテスの弟子にして、アリストテレスの師に当たる。
プラトンの思想は西洋哲学の主要な源流であり、哲学者ホワイトヘッドは「西洋哲学の歴史とはプラトンへの膨大な注釈である」という趣旨のことを述べた。
『ソクラテスの弁明』や『国家』等の著作で知られる。現存する著作の大半は対話篇という形式を取っており、一部の例外を除けば、プラトンの師であるソクラテスを主要な語り手とする。
|
フランク・シナトラ〕
フランク・シナトラは、アメリカのジャズ・ポピュラー歌手である。現在も歌い継がれる数々の世界的大ヒット曲やゴールドディスクを世に送り出し、その卓越した歌唱力によって「ザ・ヴォイス」と称された。
第二次世界大戦前の1930年代より死去する1990年代までの長きに渡り現役の歌手として活動し、数々のミリオンセラーを連発し、また多くのミュージシャンに影響を与えた。
1940年代以降は映画俳優としても活躍し、1953年には第26回アカデミー賞助演男優賞を受賞している他、本格的大作からミュージカル映画、コメディ映画まで数多くの名作、ヒット作に出演している。
しかし、デビュー期からイタリア系マフィアとの深い関係が度々取りざたされており、またマフィアを介してジョン・F・ケネディ大統領と親密な交友関係を持ち、ケネディの大統領当選に貢献したものの、後に仲たがいしたことから、同大統領の暗殺に関与したと噂されたこともある。
|
フランク・ダイソン〕
フランク・ダイソンは、イギリスの天文学者である。1919年アーサー・エディントンと共に、太陽の近くを通る恒星からの光が太陽の重力場によって曲げられるというアインシュタインの一般相対性理論の正しさを確認した皆既日食時の観測を指揮したことで知られる。
1901年王立協会フェローに選出され、1910年から1933年まで王室天文官(グリニッジ天文台長)を務め、地磁気の研究や時間基準の研究を行い、1928年新しい計時装置を導入し、グリニッジ時間の精度を高めた。時報放送を始めた。
1911年から1913年の間王立天文学会の会長、1928年から1933年の間国際天文学連合の会長を務めた。
|
フランクリン〕
フランクリンは、アメリカ合衆国の政治家、外交官、著述家、物理学者、気象学者である。印刷業で成功を収めた後、政界に進出しアメリカ独立に多大な貢献をした。
また、凧を用いた実験で、雷が電気であることを明らかにしたことでも知られている。
現在の米100ドル紙幣に肖像が描かれている他、ハーフダラー銀貨にも1963年まで彼の肖像が使われていた。
勤勉性、探究心の強さ、合理主義、社会活動への参加という18世紀における近代的人間像を象徴する人物として知られる。己を含めて権力の集中を嫌った人間性は、個人崇拝を敬遠するアメリカの国民性を超え、アメリカ合衆国建国の父の一人として讃えられる。
|
プレスリー〕
アメリカのロックンロールミュージシャン・映画俳優である。ロックンロールの誕生と普及に大きく貢献し、後のビートルズなどに多くの影響を与え、〔キング・オブ・ロックンロール〕と呼ばれた。
1977年8月16日、自宅のあるグレースランドで突然死した。42歳だった。
プレスリーが出演した映画は、どれもヒットしたことで知られる。主な、出演作品には次のものがある。
『やさしく愛して』
『監獄ロック』
『G.I.ブルース』
『ブルー・ハワイ』
『恋のKOパンチ』
|
フロイト〕
フロイトは、オーストリアの精神分析学者、精神科医である。神経病理学者を経て精神科医となり、神経症研究、心的外傷論研究(PTSD研究)、自由連想法、無意識研究、精神分析の創始を行い、さらに精神力動論を展開した。
非常に詳細で精密な観察眼を示す症例報告を多数残したが、現在においても次々と新しい角度から研究されている。
フロイトの提唱した数々の理論は、のちに弟子たちによって後世の精神医学や臨床心理学などの基礎となったのみならず、20世紀以降の文学・芸術・人間理解に広く甚大な影響を与えた。
現代思想、特に大陸哲学、フランス現代思想の哲学者に大きな影響を与え、精神分析を基調とする哲学の創始者とされる。
|
ブルース・リー〕
ブルース・リーは、サンフランシスコ中華街生まれの中国人、香港人、中国武術家、武道家、香港の俳優、脚本家、映画プロデューサーである。截拳道(ジークンドー)を創始したマーシャルアーティストとしても知られる。
1971年に、香港で『ドラゴン危機一発』など数本の主演映画に登場し、カンフー・ブームの立て役者となる。
しかし、1973年『ブルース・リー/死亡遊戯』を中断して製作した『燃えよドラゴン』の公開直前に謎の死を遂げる。
|