サミュエル・モールスは、アメリカの画家であり発明家です。モールス電信機を発明し、モールス符号に名を残しました。
(出典:ウイキペディア)
画家としても名を成し、発明家としては多くの特許を取得しています。
モールスは、現在のマサチューセッツ州ボストン市に生まれ、イェール大学に進学して宗教哲学や数学を学びました。大学在学中には、電気についての知識を獲得しています。
絵画の才能を発揮し、1810年、イェール大学を卒業すると、絵画で身を立てるようになります。
父親がカルヴァン主義の伝道師だった影響で、モールスの描く絵は彼のカルヴァン主義的信念を表現しています。モールスの描いた絵画には、『Dying Hercules』や『ジョン・アダムズの肖像画』『The House of Representatives』『Gallery of the Louvre』などがあります。
1825年、モールスは、ワシントンD.C.でラファイエット侯爵の肖像画を描いている最中、馬に乗った配達員が父親からのメッセージ「妻危篤」を携えて現れた。モールスは急いでニューヘイブンに帰ったが、妻の最後も看取ることができなかった。帰着時には既に埋葬も住んでいたのだった。
これに傷ついたモールスは、高速な長距離通信手段の研究を始めることとなるのでした。1832年、大西洋横断中の船内で、電磁気学に詳しいチャールズ・トーマス・ジャクソンという人物と出会い、彼が電磁石を用いて行う実験を見て、遠距離通信の可能性に気づきました。
電磁石の導線を延伸させて、一方の端で電流を断続させれば、反対側の電磁石が反応して磁気が変化することで信号を送信できると考えたのです。
同時代、既に何人かの人たちが同様なアイディアを生み出していて、電信による遠距離通信の実用化は激しい競争の時代に突入しようとしていました。
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