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〔世界の偉人〕

ニコラ・ブルバキ

 

 ニコラ・ブルバキは、1939年から1998年にかけて、フランスで活動した偉大な数学者である。『数学原論』という7千ページにもおよぶ膨大な数学書を著わしたことで知られる。

 しかし、実は、彼は架空の数学者であり、主にフランスの若手数学者集団のペンネームである。

ニコラ・ブルバキの肖像・写真 
(出典:数学者達の秘密結社)



 当初、ブルバッキは秘密結社のように活動していて、しばらくの間は、その実像を知られることがなかったという。

 前述したように、実のところブルバキとは架空の数学者の名前で、その実体はフランスの若手数学者の集団である。「1886年生、モルダヴィア出身」というプロフィールが唱えられた。

 その活動は、1934年に始まり、初期の目標は微分積分学、解析学の現代的な教科書を編纂するプロジェクトであった。

 しかし、途中で作業が肥大化し、当初の目的は破棄され、最終的には集合論の上に現代数学を厳密かつ公理的に打ち立てることに目標は変更された。

ブルバキの創立メンバー
 
ブルバキの創立メンバー(出典:ウィキペディア)

 彼らは、代数構造・順序構造・位相構造という三つの構造概念、フィルターなどいくつかの新たな概念を導入し、現代数学に多大な影響を与えた。

 彼らはあくまでも「秘密結社」として活動し、『数学原論』を出し続けた。その完璧な厳密性と一般性を求める叙述は〔ブルバキスタイル〕とも呼ばれる。

 ブルバキの影響力は、時代の経過とともに衰退した。その理由のひとつは、彼らの抽象化はそれ自体ではあまり有用でなかったためとされる。ブルバキの影響を受けた書籍が他にも出版されるようになり、ブルバキの著作の独自色が失われつつもあったのである。

 更に、その後重要とされる別のタイプの抽象化である圏論などをカバーしていないためでもあった。ブルバキメンバーの一人であるアイレンベルグは圏論の創始者であったが、圏論を導入するには、それまでの著作への抜本的修正が必要となるのである。

 圏論に関する著作は準備されてはいたものの、結局は書かれることはなかった。『数学原論』の執筆は、1998年以降止まっている。

 しかし、ブルバキは、ブルバキ・セミナーの形で今でもその活動を続けている。


偉人のプロフィール

プロフィール
通称 ニコラ・ブルバキ
本名

 ニコラ・ブルバキ(仏: Nicolas Bourbaki)

 ブルバキ創立時のメンバーの多くは高等師範学校 (ENS) の出身者である。

・アンドレ・ヴェイユ
・アンリ・カルタン
・クロード・シュヴァレー
・ジャン・デュドネ
・ジャン・デルサルト
・ジャン・クーロン
・シャルル・エーレスマン
・ルネ・ド・ポッセル
・シュレーム・マンデルブロ

 ブルバキは50歳定年で、その後、次の10人が新たに加わっている。

・ローラン・シュヴァルツ
・ジャン=ピエール・セール
・サミュエル・アイレンベルグ
・ロジェ・ゴドマン
・アルマン・ボレル
・ピエール・カルティエ
・ジャン・ルイ・ヴェルディエ
・サージ・ラング
・ジョン・テイト
・ジャン・ルイ・コシュル

 トポロジー分野などで有名な、アレクサンドル・グロタンディークも、一時期メンバーとなっていた。

別名

称号

時代

20世紀~21世紀

生誕・生誕地

1886年生・モルダヴィア出身

死没

国籍

フランス

言語

フランス語

居住地

学歴

職業

数学者

分野

集合論上の代数構造・順序構造・位相構造

所属

業績

作品 『数学原論』
受賞歴

名言

サイト ブルバキホームページ

その他


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