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〔世界の偉人〕

コーシー

 

 コーシーは、フランスの数学者で、解析学分野で多くの業績を残したことから、〔フランスのガウス〕と呼ばれることもある。コーシーは、解析学分野での厳密主義を構築した偉大な数学者である。

 〔コーシーの積分定理〕や〔コーシーの平均値の定理〕〔コーシー・リーマンの関係式〕などに名を残している。また、数学以外にも、天文学・光学・流体力学などでの貢献も多い。

コーシーの肖像・写真 
(出典:wikipedia)

 コーシーは、フランスのパリで生まれたが、誕生の直前に勃発したフランス革命での被害を避けるため、パリ郊外の小村で生育した。

 生活が貧しかったこともあり、やや病弱な子であり生涯、健康には十分留意しながら生活した。

 コーシーの父親が、偶然にもフランスの偉大な数学者ラプラスと知り合いであった。ラプラスが幼いコーシーの非凡な才能に気付き、コーシーの生涯に多大な影響を与えた。



 コーシーが13歳の頃に、一家はパリに戻り生活を始めた。父親がナポレオン政権下で元老院書記職に就けたことで、サロンの科学者達と親交を持つようになる。

 その中にやはり偉大な数学者ラグランジュがいて、コーシーの数学力に期待をかけ、〔未来の大数学者〕と呼んだという。

 コーシーは、185年にエコール・ポリテクニークを卒業すると、土木学校に入学・卒業して土木技師となり、ナポレオン政権下でシェルブールの港建設の仕事に就いたこともある。

 政治面では反リベラルであり、1830年の七月革命においてシャルル10世が追放されると、その後を追う形で国外で8年間の亡命生活を送る。

 トリノ大学の物理学講座に就いたり、プラハに移ってシャルル10世の後継者となる孫のアンリ・ダルトワ(ボルドー公)の家庭教師を務めている。

 コーシーの業績面での初期の功績は、多面体に関するオイラーの定理を最初に証明したことである。

 また、置換計算を発展させ、後に起こる群論の誕生に大きな影響を与えたとされる。

 コーシーは、それまでの解析学での曖昧さを排除して、厳密姓を主張した。コーシーが目指した厳密性は、その後の解析学での規範となった。

 彼は、極限と無限小の概念により、連続関数を定義したが、その定義では、連続性と一様連続性を区別できないという問題を残していた。

 解析学での級数の収束を形式的にとらえる、イプシロン-デルタ論法(ε-δ論法)をアイディアを提唱した。これにより、解析学全般の厳密な形式化が進行し、近代数学の基礎が築かれた。

 コーシーは、複素解析の多くの分野を研究し、複素平面での積分や留数計算などの基本概念を編み出した。

 彼の功績にちなんで、現在の解析学の基礎となる重要な言葉や定理が存在する。


偉人のプロフィール

プロフィール
通称 コーシー
本名

オーギュスタン=ルイ・コーシー(Augustin Louis Cauchy)

別名

フランスのガウス・未来の大数学者

称号

時代

18世紀末~19世紀前半

生誕・生誕地

1789年8月21日・フランス王国:パリ

死没

1857年5月23日(満67歳没)・フランス帝国:ソー

国籍

フランス

言語

フランス語

居住地

学歴

国立土木学校

職業

数学者

分野

解析学

所属

〔研究機関〕

・エコール・ポリテクニーク、国立土木学校

業績

〔主な業績〕

・解析学における厳密性の実現
・イプシロン-デルタ論法(ε-δ論法)
・多面体に関するオイラーの定理の証明

〔コーシーに因む言葉や定理〕

・コーシーの収束判定法
・コーシー列
・コーシー分布
・コーシーの定理 (群論)
・コーシーの積分定理
・コーシーの平均値の定理
・コーシー・シュワルツの不等式
・コーシー・リーマンの関係式

作品

受賞歴

名言

サイト

その他

 コーシーは、偉大な数学者ではあったが、後進を育成するという面では必ずしも優れていたとは言えない逸話がある。

 彼より後に偉大な功績を残すことになる二人の数学者、ニールス・アーベルとエヴァリスト・ガロアの論文の審査をする立場にありながら、その論文を紛失してしまう不手際を犯したのである。

 この段階で認められなかったアーベルは若くして病死し、ガロアは決闘で夭折してしまうのだが、その遠因はコーシーにあるともいわれる。

 アーベルの論文は、「5次以上の代数方程式には解の公式は存在しない」というものである。

 ガロアの論文は「群論の基本概念の定義」と、その応用として「5次以上の代数方程式の解の公式は存在しない」ことを証明した大論文である。


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