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〔お〕で始まる世界の偉人

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〔世界の偉人〕

オスカー・ワイルド

 

 オスカー・ワイルドは、アイルランド出身の詩人・作家・劇作家である。数多くの文学作品を残したが、その作風は耽美的・退廃的・懐疑的であり、しばしば19世紀末文学の旗手と表現される。

 男色(男性同性愛)の咎で刑務所暮らしを余儀なくされ、出獄後も回復することはなく失意のうちに没した。

オスカー・ワイルドの肖像・写真 
(出典:wikipedia)

 オスカー・ワイルドは、ヴィクトリア朝時代のアイルランドでのダブリンにある、古いプロテスタント系の家柄の生まれで、父親、祖父ともに医師であった。

 父母ともに文才の持ち主であり、特に母親は詩人として知られていた。女子の子供を欲しかった母親は幼少時のオスカーには女の子のように育てたという。

 1864年、10歳にして北アイルランド、エニスキレンのポートラ王立学校に学び、数学・科学・体育が得意だった。1871年には古典語の最高賞を取得して卒業、ダブリン大学トリニティ・カレッジに進み、給費生の資格を与えられた。

 1874年、20歳のとき、オックスフォード大学モードリン・カレッジに進学し、翌年以降トリニティ・カレッジでの恩師ジョン・マハフィーとともにイタリア、ギリシャを遊学する。オスカーはギリシャ語が堪能だった。



 1878年に長詩『ラヴェンナ』を刊行し、オックスフォード大学を首席で卒業する。翌年以降、画家や女優、男優と親密な付き合いをするようになる。

 1881年末から翌年暮れまでアメリカ各地で講演をして稼ぐようになる。帰国後はパリに滞在し、結婚し2男をもうけた。

ダグラスとオスカー・ワイルド 
(ダグラスとオスカー・ワイルド)
(出典:wikipedia)

 1886年、32歳のとき、15歳年下の少年ロバート・ロスと親しくなる。1886年以降には雑誌『婦人世界』の編集者として活躍し、派手というか奇抜な服装や言動が目立った。

 1891年には16歳年下の文筆家、アルフレッド・ダグラス卿と親しくなり、同性愛者として各地を旅行するようになる。  1895年、41歳のとき、アルフレッド・ダグラスの父親である第9代クイーンズベリー侯爵ジョン・ダグラスに告訴され裁判に負け、卑猥行為の咎で投獄され、破産を宣告される。

 服役を終え出所したときには、既に彼の名声は失せ地に落ちていた。その後は放浪生活を続け、1900年、パリのホテルで梅毒による脳髄膜炎で亡くなった。46歳だった。ほんの数人だけの淋しい葬儀であった。

 彼は失意のうちに没したが、その生きざまや文筆はその後の世界の文豪たちに多大な影響を与えた。森鴎外、夏目漱石、芥川龍之介、谷崎潤一郎たちも影響をうけたとされる。


偉人のプロフィール

プロフィール
通称 オスカー・ワイルド(Oscar Wilde)
本名

オスカー・フィンガル・オフラハティ・ウィルス・ワイルド(Oscar Fingal O'Flahertie Wills Wilde)

別名

称号

時代

活動期間:1878年~1899年

生誕

1854年10月16日

死没

1900年11月30日(満46歳没)
フランス共和国:パリ

国籍

イギリス

言語

英語・フランス語

出身地

イギリス:ダブリン(現アイルランド)

居住地

イギリス、フランス

学歴

職業

詩人・作家・劇作家

ジャンル・主題

小説・詩・評論

所属

業績

処女作

デビュー作:『ラヴェンナ』

作品

〔代表作〕

『ドリアン・グレイの肖像』
『サロメ』
『幸福な王子』

その他にも次のように多くの著作がある。

『ニューヨークにて』
『サロメ』
『ラヴェンナ』
『ヴェラ、実は虚無主義者たち』
『詩集』
『パドヴァ大公妃』
『カンタヴィルの亡霊』
『ナイチンゲールとバラ』
『わがままな大男』
『忠実な友』
『素敵なロケット』
『W. H. 氏の肖像』
『アーサー・サビル卿の犯罪その他』
『アーサー・サビル卿の犯罪』
『社会主義下の人間の魂』
『意向集』
『芸術家としての批評家』
『嘘の衰退』
『ペン、鉛筆と毒薬』
『仮面の真実』
『ザクロの家』
『若い王』
『王女の誕生日』
『漁師とその魂』
『星の子』
『裁きの家』
『ウィンダミア婦人の扇』
『スフィンクス』
『つまらぬ女』
『青年のための成句と哲学』
『理想の夫』
『真面目が肝心』
『レディング牢獄の唄』

受賞歴

残した言葉・名言

(下記の〔偉人の名言〕の項を参照)

サイト

その他


偉人の名言

オスカー・ワイルドの残した名言
(分類は当サイト管理人の独断によるもの)
〔男と女〕

・男は人生を早く知りすぎるし、女は遅く知りすぎる。

・男の顔はその人の自伝であり、女の顔はその人の創作である。

・男は愛する女の最初の男になる事を願い、女は愛する男の最後の女になる事を願う。


〔人間〕

・紳士とは決して知らずに人を傷つけない人である。

・不平や不満は人間にとっても、国、国家にとっても進歩の第一段階である。

・外見で人を判断しないのは愚か者である。

・ほとんどの人間は他人である。

・思考は誰かの意見、人生は物まね、そして情熱は引用である。

・ありふれた富は盗めるが真の富は盗めない。

・人の心の中にはだれにも奪えないとほうもなく尊いものがある。

・人間は不可能を信ずる事が出来るが、ありそうもない事を決して信ずることは出来ない。


〔処世訓〕

・うわさになるより悪いのは、うわさされないことだけである。

・知る価値があることで人に教わることができるものはひとつもない。

・自分らしくあれ。ほかの人の席はすでに埋まっているのだから。

・流行とは、見るに堪えられないほど醜い外貌をしているので、六ヶ月ごとに変えなければならないのだ。


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