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扁鵲(へんじゃく)

 扁鵲(へんじゃく)は、古代中国、とくに漢以前の中国における、半ば伝説的な名医である。

 その行動、人格、診察、治療のありさまは『韓非子』や『史記』その他にさまざまな逸話を残し、「漢方医で脈診を論ずる者はすべて扁鵲の流れを汲む」とも言われる。

扁鵲(へんじゃく)の肖像・写真 
(出典:ウイキペディア)

 また、彼の言動業績から「六不治」(ろくふち)など多くの漢方医学の用語や概念がうまれた。転じて、今では「扁鵲」もしくは「耆婆扁鵲」(ぎばへんじゃく)というと、それだけで名医の代名詞として用いられることも多い。

 扁鵲について、こんな逸話が残っている。

 紀元前501年、晋の六卿の一人である趙鞅が病で昏睡状態に陥り、扁鵲が診察に当たった。その見立てによると、かつて秦の穆公も同じような症状に陥り、その最中に穆公が天帝と晋に関する話をかわしていたとあり、趙鞅も天帝と何かを話している最中で、3日以内に回復するとの診断を下した。

 扁鵲の言う通り、趙鞅は倒れてから3日後に回復し、更に天帝と趙氏の未来に関する話をしていた事も明らかになり、扁鵲は趙鞅から診察の見立てを称えられ、田地四万畝を賜ったという。(出典:ウイキペディア)



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