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松平定信

松平定信の肖像・写真
(出典:ウイキペディア)
 松平定信は、江戸幕府第8代将軍・徳川吉宗の孫に当たる、江戸時代中期の大名で老中職を務めた。
 彼は、陸奥白河藩第3代藩主、定綱系久松松平家第9代当主でもある。

 幼少期より聡明であり、いずれは第10代将軍・徳川家治の後継と目されていたがそれが叶うことはなかった。定信は天明の大飢饉で苦しむ領民救済のため、自らが倹約に努め、領民への食料救済措置により、白河藩内で天明の大飢饉による餓死者は出なかったという。

 天明6年に田沼意次が失脚した後、徳川御三家の推挙により、少年期の第11代将軍・徳川家斉のもとで老中首座・将軍輔佐となった。祖父・吉宗の享保の改革を手本に寛政の改革を行い、幕政再建を目指した。やがて失脚するも、定信の寛政の改革における政治理念は、幕末期までの幕政の基本として堅持された。


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