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華岡青洲

華岡青洲の肖像・写真
(出典:ウイキペディア)
 華岡青洲は、宝暦10年(1760年)華岡直道の長男として紀伊国那賀郡名手荘西野山村で生まれた、江戸時代の外科医である。
 世界で初めて全身麻酔を用いた手術(乳癌手術)を成功させたことで知られている。

 彼は、手術の際に苦しむ患者の苦痛を和らげ、人名を救いたいと麻酔薬の開発を志した。そして、幾多の研究の結果、曼陀羅華という植物の実や草烏頭(トリカブト)を主成分としたいくつかの薬草に麻酔作用を発見する。

 動物実験の後に、人体実験を考えるも実現できずにいたところ、実母と妻とが実験台になると申し出て、母の死、妻の失明という大きな犠牲の上で、全身麻酔薬「通仙散」の開発に成功したのだった。


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