〔世界の偉人〕

ワーグナー

　ワーグナーは、歌劇の作で知られる19世紀のドイツの作曲家、指揮者である。ロマン派歌劇の頂点であり、また「楽劇王」の別名で知られる。

　ほとんどの自作歌劇で、台本を単独執筆し、理論家・文筆家としても知られる。

　ワーグナーは、高名な指揮者として知られ、独自の指揮理論を構築して、多くの識者を育成した。『指揮について』の著作がある。 　ワーグナーは、主に中期以降の作品に於て、後にライトモティーフと呼ばれる機能的メロディの手法や、無限旋律と呼ばれる構成上の手法を巧みに使用した。

　それまでの序曲、アリア、重唱、合唱、間奏曲がそれぞれ断片として演奏されていた歌劇の様式を、途切れのない一つの音楽作品へと発展させることに成功した。

　更に、オペラ音楽に限らず、劇作や歌詞、大道具、歌劇場建築までにも手を伸ばし、各部門が独自に行ってきた歌劇を、ひとつの総合芸術の域にまとめあげた。

　音楽界だけでなく19世紀後半のヨーロッパに広く影響を及ぼした中心的文化人の一人でもある。

ヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナー（Wilhelm Richard Wagner）

〔発音〕：ワグナー・ヴァーグナー・ヴァグナー・ワグネル・ヴァーグネル・ヴァグネール

〔ニックネーム〕：楽劇王

〔活動期間〕：1832年～1883年

1813年5月22日・ドイツ：ライプツィヒ

1883年2月13日（満69歳没）・イタリア：ヴェネツィア カンナレージョ

ドイツ

ドイツ語

ドイツ

作曲家・指揮者・理論家・文筆家

ロマン派歌劇

ロマン派

歌劇・オペラ作曲

〔主なオペラ・楽劇作品〕

『ニーベルングの指環』
『さまよえるオランダ人』
『タンホイザー』
『ローエングリン』
『トリスタンとイゾルデ』
『ニュルンベルクのマイスタージンガー』
『パルジファル』

〔その他のオペラ（含む未完作品）〕

『婚礼』
『妖精』
『恋愛禁制』または『パレルモの修道女』
『貴き花嫁』
『リエンツィ、最後の護民官』
『サラセンの女』
『ファールの鉱山』
『フリードリヒ1世』
『ナザレのイエス』
『アキレウス』
『鍛冶屋のヴィーラント』
『勝利者たち』