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〔世界の偉人〕

〔て〕で始まる世界の偉人

テレサ・テン

　テレサ・テン（鄧麗君）は、台湾を代表する女性歌手です。1970年代から1990年代に日本をはじめ、中華圏アジアで大活躍しました。

　台湾、香港、日本など東アジア全域で絶大な人気を誇り、「アジアの歌姫」とも呼ばれ、台湾では「軍人の恋人」とも呼ばれました。

　テレサ・テンの両親は中国本土の内戦で敗れた蒋介石と共に台湾に移住した外省人で、テレサはふたりの男兄弟に囲まれて育ちました。

　彼女は、幼少時より天才的歌唱力を発揮し、10歳の時、ラジオ局主催の歌唱コンテストで優勝しました。早くも14歳になると歌手デビューを果たしています。16歳になると映画にも主演するようになり、女優としてもデビューしました。

　1973年には、日本の舟木稔がアジア圏での彼女の人気に着目し、当時の日本ポリドール（現:ユニバーサルミュージック）と契約し、日本での活動も始めました。

　テレサ・テンの語学の才能は天才的で、北京語はもちろん、台湾語・広東語・日本語・英語・山東語・マレー語・フランス語など多くの外国語を話し、歌いました。

　日本では演歌を中心に歌っていたイメージが強いものの、台湾や香港では演歌だけでなく英語のポップス、J-POPなど幅広いジャンルを歌いました。

　中国語でリリースされた曲数は1000曲以上もあり、日本で発売された曲数も200曲ほどあります。全作品の累計売上数は控えめに見積もっても1億枚を超えるとされています。

　日本では、『今夜かしら明日かしら』でデビューし、次のような大ヒット曲があります。これらは現在でもカラオケ曲の定番曲となっています。

　・『空港』
　・『つぐない』
　・『愛人』
　・『時の流れに身をまかせ』

　残念なことに、1995年5月8日、気管支喘息の発作により42歳の若さで他界しました。

　小鄧。アジアの歌姫

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　レーベル：Polydor/PolyGram、EMI、Columbia、Atlantic