都はるみ |
都はるみは、日本の歌謡界を代表する女性演歌歌手のひとりです。 5歳の頃より、芸能好きの母親が日本舞踊とバレエを習わせ、6歳になった折、母親自らが、都はるみに浪曲と民謡を教えはじめ厳しく特訓をしました。 こうして、唸るようなこぶし回しと声を震わせる深いビブラート、しかも繊細な、都はるみ特有な歌唱法を身につけました。 |
都はるみは、洛陽女子高等学校に通っていたのですが、歌ばかり歌っていて勉強の方は褒められるほどではありませんでした。そして、突然、「歌手になります!」と言って中退してしまいます。 1964年、『困るのことヨ』で歌手デビューを果たし、その年『アンコ椿は恋の花』を大ヒットさせ、〔第6回日本レコード大賞最優秀新人賞〕を獲得したのでした。 1976年には『北の宿から』が大ヒットして、〔第18回日本レコード大賞〕〔FNS歌謡祭最優秀グランプリ〕など数々の音楽大賞を受賞します。1980年には、『大阪しぐれ』で第〔22回日本レコード大賞最優秀歌唱賞〕を受賞しています。 いろいろなプレッシャーの中での歌手活動に疲れたのか、1984年に突然「普通のおばさんになりたい」という名セリフを残して引退宣言をし、この年のNHK紅白歌合戦を最後に歌手生活から一度は引退してしまいました。この後、1987年には音楽プロデューサーとして活動を始め、新人女性演歌歌手の大和さくら、キム・ヨンジャを育てました。 しかし、1989年になると、歌手への未練が捨てきれず、歌手復帰を宣言し『アンコ椿は恋の花』を歌って、この年のNHK紅白歌合戦に出場しました。1990年からは正式に歌手復帰を果たして、従来の演歌より幅の広い歌を歌うようになり、活発に活動しています。 都はるみには、次のようなヒット曲があります。 |
『北の宿から』 | 『大阪しぐれ』 | 『好きになった人』 | |
『夫婦坂』 | 『涙の連絡船』 | 『アンコ椿は恋の花』 | |
『千年の古都』 | 『浪花恋しぐれ』 | 『おもいでぽろぽろ』 | |
『小樽運河』 | 『ふたりの大阪』 | 『みちのく風の宿』 |