細川たかし |
細川 たかしは、北海道虻田郡真狩村の出身の演歌歌手です。 彼は、井沢八郎のヒット曲『北海の満月』を聴いたのがきっかけで歌手になることを目指していました。 初期には、札幌・すすきのクラブなどで歌手活動をしていたところを、東京の芸能プロダクションに見いだされました。 |
ことのき既に妻子がいたのですが、1年経っても芽が出ないようなら帰郷する覚悟で、単身上京しました。 1975年4月に『心のこり』で歌手デビューを果たしました。民謡が得意だったことで、伸びやかで迫力ある高音で歌うこの曲は、大ヒットとなり、第6回日本歌謡大賞で放送音楽新人賞、第17回日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞します。この曲は80万枚を売り上げたのでした。 この『心のこり』に続く曲はあまりヒットするには至らない中で、三橋美智也と遭遇し師事を受けることとなり、〔三橋美智貴〕という芸名ももらい、民謡の腕前を更に極めることとなります。 その後の一時期、TBSの人気番組『8時だヨ!全員集合』のレギュラーなどで出演したり、日本テレビの『カックラキン大放送!!』などに出演したりしています。 1982年には『北酒場』を発表し、オリコン年間第5位となる大ヒットとなり、第24回日本レコード大賞を初受賞しました。翌年には、以前にちあきなおみが歌った『矢切の渡し』をカバーして、1983年度オリコン年間2位のヒットとなり、第25回日本レコード大賞2連覇という快挙を成し遂げました。 更にその翌年1984年には『浪花節だよ人生は』を大ヒットさせ、第26回日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞し、三冠達成となります。この曲はその年のNHK紅白歌合戦で披露しました。 この際、本来の歌い出しは「飲めと言われて…」だったのを「肩を抱かれて…」と間違ってしまい、歌唱中に何度も謝まり続けます。これが嫌味にならず、好評をもって視聴者に受け入れられ、かえって人気となりました。その後も、彼は結構頻繁に歌詞を間違える歌手として知られるようになります。 彼には「円天事件」に関連したり、暴力団との関係などがあって、一時期紅白出演が途切れたものの、その後も出演できるようになり、2013年末現在で通算37回の出場をしています。彼の代表歌には次のものがあります。 |
『心のこり』 | 『置き手紙』 | 『いつかどこかで』 | |
『港夜景』 | 『ひとり旅』 | 『浪花節だよ人生は』 | |
『北酒場』 | 『きずり』 | 『望郷じょんから』 | |
『矢切の渡し』 | 『ほたる草』 | 『応援歌、いきます』 | |
『夢暦』 | 『さだめ川』 | 『北緯五十度』 | |
『北国へ』 | 『うかれ節』 | 『佐渡の恋唄』 | |
『恋の酒』 | 『夢酔い人』 | 『女のしぐれ』 | |
『冬の宿』 | 『北の五番町』 | 『櫻の花の散るごとく』 | |
『ねぶた』 | 『下北漁歌』 |